Intel Galileoが発表されました

投稿者:

Maker Faire Rome初日の10月3日に、IntelによってGalileoというArduino Certifiedのボードが発表されました。

Galileoには、9月に発表されたばかりのIntel Quark X1000という低消費電力プロセッサが搭載されています。このQuark X1000は、32bitのPentium命令セットという懐かしい仕様ですが、Atomの1/10程度の低消費電力が特徴です。また、SoC(System-on-a-Chip)ということで使うために必要になる周辺回路が少なくなっています。
また、Arduino Certifiedということで、Arduinoの開発環境でスケッチを書いてプログラミングをすることも、Arduinoのシールドを搭載して使うこともできるようになっています。

Maker Faire Romeに参加した際、いち早くこのボードをintelさんからいただいたので、少しだけ紹介させていただきます。
IMG_1198
Galileoの外箱はこんな感じです。Arduinoの箱からすると相当に大型で、中にはマイコンボード以外の物も入っていそうです。

IMG_1199
フタをあけてみると、ボードが左半分に収まっているのが見えます。ボードを取り外すと、ちょっとしたサプライズがありました。

IMG_1200
ボートと仕切り板を取り外すと、バニーピープル人形とACアダプタが収まっていました。
余談ですが僕はノベルティ大好き人間なので、こういうオマケがすごく嬉しいです。

Galileoの開発は、従来のArduino開発環境では行えません。intelによって別途配布されています。→ http://www.intel.com/support/go/galileo/

Maker Faire Romeで配布されたGalileoに書き込まれているファームウェアは旧バージョンで、更新をしてくださいと注意書きがありました。
このため、さっそく書き換えをしてみることにしましたが、ドキュメントを見ると赤字で
"WARNING: You must use the power supply or you will damage the board."
と書かれています。
指示通り、同梱のACアダプタを接続して給電した上で、USBケーブルを"USB CLIENT"とあるほうのUSBレセプタクルに差し込みました。
あとは、さきほどのintelのページで配布されているArduino開発環境を起動し、"ヘルプ"-"Firmware Update"からアップデートを行うことが可能です。

アップデートが終われば、Arduino Unoなどと同様に使う事ができました。
"スケッチの例"にある、Blinkを選択すると見慣れたスケッチが表示されますが、これを転送すると矢印で示したLEDが点滅します。
ちなみに、スケッチはパソコンからGalileoの/sketch/sketch.elfに転送される様です。恐らくGalileoの上で動かしているLinux用のELFバイナリを転送しているのでしょう。
Galileo_2013-10-09_22_46_41

なお、GalileoのI/Oは、基板上のIOREF端子近くにあるジャンパで3.3Vと5Vどちらか選択をすることができるようになっています。写真では丸で囲ってあるジャンパです。
オシロを当てて信号を見てみましたが、たしかに3.3V/5Vそれぞれ切り換えた電圧の出力がなされていることを確認できました。