Sigfoxを試してみよう

先日、Sigfoxを試すことができるArduinoのシールド「Sigfox Shield for Arduino」の販売を開始しました。

SigfoxはSigfox社が提供する無線通信規格で、日本では京セラコミュニケーションシステム社(以下KCCS社)が事業を展開しています。

Sigfoxの特徴はIoT分野での利用を考えた、低電力、長距離、低コストです。

その通信モジュールが搭載されたArduinoのシールドはUnaBizが開発し、日本国内向けのモデルをKCCS社が販売しています。今回当社ではKCCS社と協力して、日本国内向けのモデルを取り扱うことになりました。

なお、KCCS社や当社ではSigfox Shield for Arduinoという名称で呼んでいますが、UnaBizの製品名はUnaShieldです。

UnaShieldには、いくつかのバージョンがあるのですが、当社で扱っているのはV2Sです。これにはWISOL社のSigfoxモジュール、湿度、気圧などを計測するBME280、加速度センサーのMMA8451Q、Seeed GROVEのコネクタなどが搭載されています。

Sigfoxの通信は、1つのメッセージのサイズが12バイト、1日のメッセージ回数は140回までのため、例えばセンサーとして放置して約10分に1回データを送るような使い方などが考えられます。

そして驚くことに、このシールドは、1年間無料でSigfoxの通信ができます。これもSigfoxの低コストという特徴が反映されているのだと思います。

シールドにはアンテナがついており、基地局と通信するのですが、エリアは拡大中でSigfoxのサイトで日本のエリアを確認できます

例えば東京23区内は既にカバーされているようです(下図の青色区域がカバーエリア)。

KCCS社のサイトでは、基地局の設置場所の募集も行われていますので、自分の周りにもエリアを広げたいという方は条件を確認されてはいかがでしょうか(2017年10月現在)。

基地局の先にはクラウドサービス(この記事ではSigfoxクラウドと呼びます)が用意されており、そこに端末であるArduinoシールドを登録し、管理するようになっています。

利用する手順としては、こちらの資料の通りですが、ざっくりと2つのことが必要です。

* Sigfoxクラウドに端末を登録すること。この時、製品に貼られたQRコードの内容を入力します。
* Arduino IDEにこの製品用のライブラリをインストールすること。

実際に購入された方は、詳しいことは資料をご確認ください。

このセットアップが終わり、Sigfoxクラウドにログインすると登録した端末がリストされています。

このシールドはArduino Uno R3を使ってメーカーのテストがされているそうですが、他のArduinoでも利用可能であり、またuartのRX、TXと電源を繋ぐことでRaspberry Piなどからも利用できるそうです。

ArduinoのサンプルスケッチがUnaBizから提供されており、例えば、V2SのサンプルプログラムをArduinoに書き込んで、シリアルコンソールで確認してみるとデータを送信しているようです。

Sigfoxクラウド側では、受信したメッセージの数やデータ容量、日時等が確認できました。

Sigfoxクラウドに届いたメッセージは、SigfoxクラウドのCallbackという機能を使って、メールで受け取ったり、自分のサーバーに転送することができます。

そのサーバーとして、UnaBizはGoogleのCloud Functionを公開しているので、それを利用することもできますし、自分でサーバーを立ち上げても良いと思います。

私はとりあえず、AWSのAPI Gatewayを使ってリクエストが届くことを確認しました。その他、Sigfoxクラウドはあらかじめ、AWSやAzureのいくつかのサービス向けに、接続する準備がされているようです。こちらはそのCallback先の選択画面です。

ここから先は、サーバ関連が得意な方はいろいろな展開が考えられそうです。

1年間無料で、クラウドサービスも用意されていますので、手軽に試してみることができて、面白いのではないでしょうか。

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