リモコンプラグで家電を操作

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ちょっと前に発売したiPhoneで使える「リモコンプラグキット」。MFT会場で販売したところ「これ学習リモコンみたいなもん?」とたびたび聞かれました。いえいえ、DSLR.botというアプリを使えばデジタル一眼のリモコンになる、というだけで学習リモコンではないんです。

でもWikiで説明した通り、音声を元にリモコン信号を送り出しているのだから、音声を作れば他の機器もコントロールできるはずです。実際にそういったことをPythonでやってみている方の記事を見て、こちらではリモコンプラグでSonyのテレビとブルーレイディスクレコーダーをコントロールしてみました。


(↑操作している映像です。http://www.youtube.com/html5でHTML5 試用版が有効だとうまく表示されないみたいです。あと私はリロードすると見れたりしました。ま、わざわざ見る程のものでもございません。)

必要なのはリモコンプラグとiPhone、あとはPythonが動くパソコンです。(MacだとPythonは既に入っているので何にもインストールしなくていいはずです。)

まずこのファイルをダウンロードして実行してみてください。万が一「実行」の意味が不明でしたら、Mac依存ではありますが操作を以下に記しますので、その通りやってもらえばいけると思います。

ダウンロードしたファイルをデスクトップに置く。

screenshot pythonfile

アプリケーションフォルダにあるTerminalを開き、Terminalでcd ~/Desktopと打ち込んで改行する。

screenshot cd Desktop

Terminalでpython sony-ir-wave.py と打ち込んで改行する。

screenshot run python

そうするとデスクトップにwavefile.wavが出来ますよね?(できたものとして話を進めますが、、)

このwavefile.wavをiTunesにドラッグして読み込ませて、

iPhoneに転送し、リモコンプラグをテレビに向けて、wavefile.wavを再生するのです!

play wav file iphone

「わーテレビの電源が入ったー!」ってなりました?よね。

次にsony-ir-wave.py をテキストエディタで開いて
command = '1010100'
となっているところを
command = '0100100'
と書き換えて、またpython sony-ir-wave.py改行してみましょう。同じようにwavefile.wavができるでしょ。これもiPhoneに転送して再生してみてください。

「わー音量が替わったー」って思いました?よね?

なんとなくもうお分かりだろうと思いますが、sony-ir-wave.pyはリモコンプラグからテレビを操作するコマンドを発信するための音声を作るプログラムです(←説明が長いですね)。同じSonyのBlueRayもちょっとプログラムを変えれば操作できますよ。

今回はSony製品でしたが、他のメーカーも操作できるはずです。ただし各社リモコンのプロトコルは違うのでまた別のプログラムが必要になります。

なるほどね。わかったけど、このリモコンのコードはどうやって手に入れるの?と思った方は、ありがたいことですが、ウェブを探すと各社のリモコンを調べて情報を公開していらっしゃる方が居ますので探してみてください。それからArduino等を使ってコードを見ることもできます。次回はそのやり方を記事にできたらなと思っています。

というわけで、みなさんお手持ちのリモコンプラグを使ってお正月はいろいろリモコンを作ってみてはいかがでしょう。

ちなみにブルーレイを操作する場合は、sony-ir-wave.pyのaddressのところは
address = "0101101001111"
になります。

ところで、ちょっと報告です。リモコンプラグを作る際に便利なシリコンゴムのsugru。取り寄せですが販売始めました。