3Dプリンタワークショップに参加してきました。

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ストラタシス・ジャパンさんで毎週金曜日に開催されているMakerBot 3Dプリンタ体験ワークショップに参加してきました。この体験ワークショップでは「MakerBot 3D Eco System」を体験することができます。 エコというとなんとなく「自然にやさしい」とかそんなイメージを思い浮かべてしまいますが、本来Ecoは「生態学」をさす言葉らしいです。MakerBotでは3Dプリンタ本体だけではなく3Dデータを簡単に作れる3Dスキャナも提供しています。さらに、3Dデータを無料で共有できるThingiverseや3Dプリンタをコントロールできるアプリまであります。3Dデータを作る・入手する、3Dデータをプリントする、3Dデータを公開して多くの人に作ってもらう。この様なMakerBotが提供する3Dプリンタを活用する環境(生態系)をMakerBot 3D Eco Systemと呼んでいるそうです。

それではさっそく体験ワークショップの様子をみてみましょう。
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会場に行くとまず目を引くのが壁一面に並べられたMakerBot Replicator。これだけの数がいっせいに稼動している所を見れただけでも来たかいがありました。学校などへの3Dプリンタ導入用に、このような環境構築もしてくださってるようです。さすがに1、2台ではクラスの全員が体験するのに膨大な時間がかかってしまいますしね。

続けて部屋の隅にMakerBot Replicator Z18 でかい!個人向けでは最大級の3Dプリンタです。これだけでかいと専用の台(オプション)もあってなかなかかっこいいです。
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3Dプリンタで出力した作品もたくさん展示してありました。
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3Dデータをうまく作れば、下の像のように足が動く物も一発で出力できます。
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ワークショップではまず最初に軽く3Dプリンタの歴史や仕組みを教わった後、実際に3Dプリンタ用のデータの準備を体験しました。
MakerBot DesktopにはThingivrseから3Dデータを探す機能が付いているので、好きなデータを見つけたら2クリックくらいでもうプリント準備ができちゃいます。これなら3Dデータを自分で用意できない人でも、簡単に3Dプリンタを活用できますね。とにかく3Dプリンタを使ってみたい人にはおススメです。
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第5世代Replicatorに触ってみてまず思ったのが操作性の良さです。ダイヤルは高級オーディオにも使われているもので操作がスムーズで動かしていて気持ちがよかったです。ユーザーインターフェイスも直感的にわかりやすく、3Dプリンタを使ったことが無い人でも簡単に扱えそうです。今から作るモデルの形状を液晶で確認できるのが便利ですね。
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第5世代Replicatorの魅力はまだまだあります。プリント中にフィラメントがなくなってしまった場合、多くの3Dプリンタではその時点で出力失敗となってしまうことが多いですが、第5世代Replicatorではフィラメント切れを検出して途中からフィラメントを追加することができます。これを実現しているのがスマートエクストルーダという部品で、本体とは磁石でくっついているだけなので取り外しも簡単で、お手入れも楽。ちょっと贅沢な使い方ですが、スマートエクストルーダを複数用意すればフィラメント交換もあっという間にできそうです。
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3Dプリンタできれいにプリントするために大事なのがビルドプレートの調整です。3Dモデルが出力される台の部分ですね。ここがきちんと調整されていないときれいに出力ができません。他の3Dプリンタや第4世代Replicatorではこのビルドプレートの調整が結構曲者で上手に調整できるようになるまで苦労します。第5世代Replicatorはこの調整のアシストもしてくれて、どのツマミをどっち向きにどれくらい回せばいいか液晶画面に表示してくれます。この機能はとても魅力的に感じました。ちなみにReplicator Miniはビルドプレートが小さい代わりに、この調整すらいりません。あまり大きなものを作らない人には調整の手間がかからないReplicator Miniがおススメかもしれません。

カタログで第5世代Replicatorの特徴は知っていたつもりでしたが、実際に触れて操作してみるとその完成度の高さがいろんなところから伝わってきました。3Dプリンタを使ってみたい方、どのプリンタを買おうか迷っている方、是非一度3Dプリンタワークショップに参加してReplicatorに触れてみてはいかがでしょうか?