どのマイコンボードを選べばいいのか

電子工作やIoTを始めてみようと考える方が増えてきて、当社にもいろいろなお問い合わせをいただくようになりました。残念ながら当社では技術的な質問や部品選定、製品の使い方などの質問にはお答えしていないのですが、新しく始めようと思ってくださる方がいるのはとてもうれしいことですし、できるだけお手伝いはしたいと思います。そこで今回は、初めてでは種類が多くてわかりにくいマイコンボードの簡単な説明と選択方法についてまとめることにしました。参考になれば幸いです。

Arduino Uno
たくさんあるArduinoの中でも、最も基本となるものがArduino Unoです。Arduino IDEという開発環境(プログラムを作るためのプログラム)を使ってプログラムを作ります。インターネット上に作例がたくさんあるのでLEDを光らせるとかモーターを動かすとかセンサを扱うとか、単純な工作ならこれがお勧めです。たくさんメモリを使う、インターネットに直接つなぐなどの難しい作業は苦手です。

Arduino Mega 2560 R3
Arduino Mega 2560 R3は、おおざっぱに言うと大きいArduino Unoです。メモリも多くピンも多いので、Unoではピンが足りなかったりしたらMegaを使うといいでしょう。Unoのプログラムがだいたいそのまま動作します。ただメモリが多いとはいえ処理能力はUnoとさほど変わらないので、難しい処理をやらせようとすると苦労することが多いでしょう。

mbed
mbedは特定のマイコンボードの名前ではなく、ARMという半導体メーカーが提供しているマイコン開発環境です。代表的なマイコンボードはmbed LPC1768です。当社でもmbed LPC1114FN28Switch Science mbed HRM1017r3など、mbed対応のマイコンボードを作っています。Arduinoに比べて高性能なマイコンを搭載しているので、難しい作業をやらせることにも向いています。Arduinoでは無理だーと思ったら、また仕事でARMマイコンを使う可能性があるならぜひmbedをお使いください。

Raspberry Pi
Raspberry Piはマイコンボードというより小型のパソコンと言った方がいいかもしれません。液晶モニタやキーボード、マウスがつながり、LinuxというOSの上でブラウザやオフィスソフトが動作します。もちろんそれだけではなく、センサやLEDをつなぐための端子が用意されているのでマイコンボードとしても使えます。インターネットにも(パソコンをつなぐのと同じ程度に)簡単につなげられますし、メモリもたくさんあるので難しい作業もどんとこいです。プログラムにはパソコン用の一般的なプログラム言語がいろいろ使えますが、Raspberry PiのPiはPythonのPiだそうなので、Pythonです。しかし消費電力が大きいなどのデメリットもありますので、なんでもRaspberry Piにすれば万事解決というわけでもないです。

ESPr Developer
無線LANに接続できてArduino IDEでプログラムが作れるマイコンボードがESPr Developerです。メモリもそこそこあってインターネット上のクラウドサービスに直接データを送信できたりしますし、作例も多いのでネットにつないで何かしたい場合はおすすめです。ただ(Raspberry Piほどではないですが)消費電流が多いので電池で駆動する場合は工夫が必要です。

やりたいことに合ったボードを選んで楽しい電子工作ライフをお楽しみください!

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