アンビエントメディアデザインの講評会に行ってきました

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アンビエントメディアデザインは慶應義塾大学藤沢湘南キャンパス(SFC)の田中浩也准教授が担当され、SFCの学部1年~4年の学生さんが学ぶ人気講座です。「新しい表現機構を備えたLED照明装置」と「インターフェイスとしての動的家具」の2つの課題を題材として、マイコンプログラミング、折り紙、ファブリケーション、素材加工、家具デザインといった技術を習得するといった内容になっています。担当の田中浩也先生は、fablab Japan,fablab鎌倉を立ち上げるなどパーソナルファブリケーションに造詣の深い方で、先日『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』という書籍も出版されています。そして昨年からこの講座の学生さんが、はんだづけカフェを訪ねて来られるようになって、その縁で7月19日(木)に行われたこの講座の講評会にお邪魔させていただきました。

 

この時期の学生さんはテストや課題提出で大忙し。講評会の前日も徹夜をしたり、直前まで制作調整したりと大変です。はんだづけカフェにもその前の週末を中心に合計3名の学生さんがお見えになりました。

作品制作中

 

講評会は、田中浩也先生、佐々木一晋先生と私、それに十数名の学生さんが参加されました。佐々木一晋先生は、デザイン言語ワークショップ(観察・定着)の講座を担当されている講師の方です。

テーブルの上に制作された作品が並べられ、一人3分の発表と質疑応答で進行しました。中身は皆さんArduinoとLEDと作品によってはなんらかのセンサなのですが、シェードや入れ物の素材や構成、点灯方法、電源のつなぎ方などさまざまなアイディアにあふれた作品が次々と発表され非常に興味深かったです。また1年~4年と幅広い年次の学生さんが参加されていたため、年次が進むに連れて作り込みが精緻になっていくのもわかりました。

受講生の作品

 

夕方には、学生ラウンジ前の池のほとりで点灯会&ピザパーティが行われ、作品とピザを囲みながらの楽しい作品鑑賞タイムになりました。昼間の講評会ではあまり部屋を暗くしなかったので、改めて暗闇の中で光る作品たちを見るとまた違った印象でそれぞれの明かりの良さが見えてきました。

夜の点灯会

電子工作とプログラミング、さらに外装もあわせて総合的な制作、他の課題やテストもあり時間に追われながらも、皆さんそれぞれに素敵な作品を作られていたと思いました。また、半年の講座の中で教わったり体験したりした事、自ら考えて手を動かし作品作りをした事などは、きっと今後の学習・課題・研究などに役立つでしょう。

最後に、こころよく講評会に参加させていただいた田中浩也先生、佐々木一晋先生と、受講されている学生の皆さんに感謝の気持ちを述べてこのレポートを終わりたいと思います。ありがとうございました。