サーボモーターを使って動かせる超指向性超音波スピーカーキットの台を作ってみました。MakerFaireTokyo2014のスイッチサイエンスブースで展示しましたので、ご覧頂けた方もいらっしゃるかと思います。
実は超音波スピーカーの展示はMakerFaireTokyo2013でも行ったのですが、いまひとつ効果を実感していただく機会がありませんでした。超指向性超音波スピーカーは正面にいる人にしか音が聞こえません。そこで、向きを変えて多くの人にスピーカーの指向性を体感していただくことにしました。
コントロールにはArduino Esploraを使ってます。
まず最初に超指向性超音波スピーカーキットを固定するための土台を3Dプリンタで作りました。
固定するための台は二つの部品に分けて出力して、ABSボンドで貼り合わせました。
そこにサーボモーター(Futaba S3003)をつけます。
続けてスピーカーを支える部品を作ります。
この部品にサーボホーンとフランジブッシュを取り付けます。
裏面にはカグスベールとサーボホーンを取り付けます。
最後に土台の部品を3Dプリンタで出力します。
こちらにもサーボモータを取り付けて、今まで作った部品と組み合わせます。
全て組み合わせるとこんな感じです。
後は回路を取り付けて配線すれば完成です。中身はこんな感じです。
超指向性超音波スピーカーキットの電源は12Vなので制御回路用に5Vに変圧するための電源回路と、サーボモーターの制御とArduino Esploraとの通信をするためにArudino Pro Miniを搭載しています。
超音波スピーカーを色んな方向に向けると音の聞こえ方に驚く方がたくさんいらっしゃいました。多くの方が「これは実際に聞いて体験しないとすごさが伝わらないねぇ」と超音波スピーカー体験を楽しんでくれていたようで展示は大成功でした。ぜひみなさんも超指向性超音波スピーカーキットの不思議な音を体験してみてください。
展示に使用した台のSTLデータはこちらです。
SD_speaker1.stl
SD_speaker2.stl
SD_speaker3.stl
SD_speaker4.stl