こんにちは、岸田です。とうとうスイッチサイエンスでもRaspberry Pi Zeroが発売となりました!せっかくなので、この機会に触ってみようと思います。microSDから起動して、カメラを接続して写真を撮る、という流れをやってみました。
■使うもの
- Raspberry Pi Zero
- microSD 8GB
- USB microB - USB typeA(メス)(USB機器接続用)
- USB microB - USB typeA(オス)(電源供給用)
- USB電源 (今回は電源供給ケーブルと合わせてPi3用のこちらの製品を利用しました)
- USBハブ
- USBキーボード
- USBマウス
- miniHDMI - HDMI変換
- HDMIケーブル
- HDMIモニタ
ちょっとケーブルが多いですね。Pi 3等と違いUSBハブがなければ機器が1つしか接続できないので、周辺機器をつなげたい場合どうしてもかさばってしまいます。
都合上、microSDのセットアップは省略させていただきます。今回は、Raspberry Pi公式の「RASPBIAN JESSIE WITH PIXEL」、リリースが2017年3月2日のものを使いました。セットアップ手順は、例えばAdafruitさんが公開してるので、そちらを参照してください。
というわけで、セットアップ済みのmicroSDを挿して、USBハブやHDMIケーブルを繋いで、最後に電源を入れて1分ほど待つと・・・・
特に問題もなく起動しました。ここで、起動後にUSBハブを繋ぐと物によっては突入電流などで電源が落ちて再起動するので注意が必要です。Raspberry Pi 3対応を謳っている大電流品でも、今回の実験では駄目だったので単にACアダプタの許容電流の問題ではなさそうです。
さて、起動したは良いのですが、これで終わるのもあっけないので、カメラを繋いで写真を撮ってみようと思います。
■追加で用意するもの
Zeroはカメラコネクタが小さくなっているので、別途ケーブルを用意する必要があります。短いものでも良ければ、公式のケースにも付属しています。
カメラのセットアップは、RaspberryPi公式のチュートリアルがあるのでそちらに従います。Zeroだとカメラのコネクタの形が少し違いますが、カメラモジュール側と同じように横に引き出すようにフレキシブルケーブルを繋げます。
今回は、先程のチュートリアル第三章の静止画撮影を行ってみました。コード部分を引用すると以下のようになります。ここで、事前に日本語キーボードに設定しておくと"="の入力などに手惑いません。Menu>Preferences>Raspberry Pi Configration
を開いて、Localisation
タブのSetKeyboard
ボタンを押してCountry
をJapan
にしましょう。Variant
は手持ちのものに合わせると良いでしょう。今回はJapanese(OADG 109A)
を選びました。
from picamera import PiCamera from time import sleep camera = PiCamera() camera.start_preview() sleep(5) camera.capture('/home/pi/Desktop/image.jpg') camera.stop_preview()
これは、5秒後に写真を撮るという内容です。スクリプトを走らせ、カメラを被写体に向け、撮られた写真はこんな感じでした。※回転加工だけしてあります。
想像していたよりも画質が良いという印象です。数年前のスマートフォンなどもこれくらいの画質だったのではないでしょうか。ちなみに、カメラモジュールv2は焦点調整に対応しているので、近くのものがボケるといったときは付属の治具でフォーカスを調整できます。
周辺環境の準備こそ手間はかかるかもしれませんが、Arduino Unoよりも圧倒的に低価格な一方で、やれることは非常に多いということで色々楽しみな製品です。一人でも多くの人に行き渡って、製品のみならず大人から子供まで多種多様な使い方を開拓していく日々を皆さんにお届けできることを楽しみにしています。