こんにちは、牧井です。今週もSparkFunブログ記事「Friday Product Post(旧New Product Friday)」の日本語版をお届けします。
Friday Product Postは、米国現地時間の毎週金曜日に公開される、米国SparkFun社の新商品を紹介するブログ記事です。スイッチサイエンスでは、翌週火曜日のお昼12時に日本語に訳して公開しています。
Friday Product Post: No, I Am Your FPGA.
Arduino MKR Vidor 4000やRaspberry Shake、 Neutis Quad-Core Moduleの紹介です!
BY XTOPHER
みなさんこんにちは!新製品紹介の時間がやってきました。今週はSAMD21とFPGAのメリットを組み合わせたArduino MKR Vidor 4000や地震モニターRaspberry Shake、それに先日惜しくも販売終了したEdisonの心の穴を埋めてくれるかもしれない2種類のNeutisボード、その他の新製品を紹介します。
Vidor… Darth Vidor!
Arduino MKR Vidor 4000
DEV-14870
$74.95
Arduino MKR Vidor 4000はプログラマブル性が高く、かつパワフルな製品で、デジタル音声・映像の高速な処理ができます。Vidorを使うことで、思ったとおりに動作するコントローラボードを作ることができます。基板上に8 MB SRAM、2 MB QSPIフラッシュ(1 MBはユーザアプリケーション用)、マイクロHDMIコネクタ、MIPIカメラコネクタ、Wi-FiおよびBLE(U-BLOX NINA W10シリーズ)を搭載しています。SAMD21およびFPGAでドライブされるピンを持つMKRインターフェースも備えております。また最大25のユーザプログラマブルピンを持つMini PCI Expressコネクタも備えております。
庭に置いておける簡易な地震モニター
Raspberry Shake - Home Earthquake Monitor (RS1D)
SEN-14835
$214.99
Raspberry Shakeは自宅やオフィス、教室でつかえる高精度の地震計です。本品はRaspberry Piアクセサリで、垂直受振器をセンサとして使用しています。とても高感度かつ高耐久な地動マイクロフォンで、石油・ガス採掘業界でも地震振動の検出に使用されています。Raspberry Shakeはそもそも科学者や教育機関での利用を念頭に開発されたものですが、ホビイストやmakerのみなさんにとっても扱い易い製品です。
Neutis Quad-Core Module
DEV-14971
Neutis Development Kit
DEV-14972
Neutis Quad-Core Moduleは先週末に販売を開始した製品ですが、Edisonの代わりとなるものとして注目に値するので紹介させてください。Neutis Quad-Core ModuleおよびDevelopment Kitは多くの機能を持っています。YoctoベースのNeutis BSPを利用し、最新のLinuxカーネルを入手可能です。Moduleは64-bit ARM Cortex-A53およびARM Mali450 MPR GPU、512 MBのRAMと8 GBのeMMCストレージを搭載しています。また、多種の有線・無線接続の選択肢があります。ビルトインアンテナで802.11 b/g/n Wi-FiやBluetooth 4.0 Dual-mode BLEが利用でき、50のGPIOを含むたくさんのインターフェースでさまざまな周辺機器と接続ができます。
※Neutis Quad-Core Moduleには、電波を発する機能が搭載されてますが、日本で扱うために必要な工事設計認証(いわゆる技適)を取得していない可能性があります。したがって当製品を日本国内で扱う場合にはご注意ください。日本の法律により、技適マークが付いていない無線機器は、電波を外部に発する状態での使用が禁止されています。日本国内では、電波暗室など電波を適法に遮蔽できる場所以外で、技適マークが付いていない無線機器を使用することは違法となる可能性があります。また、現時点では購入数制限がかかっているため、制限解除までモジュール単体のお取り寄せはお請けいたしません。
ESP-WROVER-KITはESP32を搭載したEspressif社の開発ボードです。本品はESP32-WROOM-32やESP32-WROVER(本品のボード上にも搭載)を含むほぼすべてのESP32モジュールと互換性があります。ESP-WROVER-KITはマイクロSDカードポートやカメラ、LCDインプット、パワーモードセレクタなど他のIoTデバイスにはみられない機能を持っています。また拡張性のためにESPモジュールからのI/Oピンも確保されています。
※本製品は米国外への出荷を行っていません。そのため、スイッチサイエンスでは取り寄せをお請けすることができません。
この他にもNew Products Pageに新製品を掲載しておりますので是非チェックしてください!
今週は以上です。本日紹介した製品をつかってなにか面白いものができたら、@sparkfun宛てにツイートか、またはInstagramやFacebook等でどんなものを作られたかをお知らせください。
来週もすばらしい新製品を紹介しますのでお楽しみに!
原文:Friday Product Post: No, I Am Your FPGA.
※一部、原文に説明を追加している部分があります。また、文中にスイッチサイエンスのお取り寄せページへのリンクを追加しています。