みなさんこんにちは。鹿島です。
先日もお伝えしましたが、このたびM5Stack Coreシリーズのv2.6が発売となりましたので、そのご紹介です。
Basic、GO、FIREの三つがv2.6となり、スイッチサイエンスでは別SKUで発売となります。なお、在庫がある間は前バージョンも併売します。
変更点
といっても、既存のコアとさほど機能は変わりません。大きな変更点は以下の二つです。
- シリアル変換ICの変更
CP2104→CH9102Fに変更となりました。転送速度などは変わりませんが、接続するパソコンに新しくドライバを入れる必要があります。 - FIREとGOの地磁気コンパスセンサが削除
これまで、FIREとGOのIMUはBMM150 + MPU6886の3+6=9軸という構成だったのですが、MPU6886のみとなりました。どうしても地磁気コンパスセンサが欲しい!という場合には、SEEED製のGROVE - 三軸デジタルコンパスモジュール v2などをご検討ください。
また、細かい部分にはなりますが、電源スイッチが改良されています。プッシュスイッチが少し大きいサイズのものに変更され、プラスチックのボタン部分も、サイドに爪があるような構造になりました。
表面実装部品もいくつか変わっていますね。
CH9102Fのドライバの入れ方
CH9102Fが搭載されている機種にプログラムを書き込むには、専用のドライバのインストールが必要です。
Basic v2.6、FIRE v2.6、GO v2.6に加え、先日発売のTough、M5Stamp Pico(用のESP32-DOWNLOADER)、M5Stamp C3にもCH9102Fが搭載されているため、ドライバが必要です。
CH9102FのドライバはM5Stackの公式サイトで配布されています。https://docs.m5stack.com/en/download
WindowsのドライバはSERとCDCの2種類がありますが、特に理由がない場合はCH9102_VCP_SER_Windowsの方を選びダウンロードします。ダウンロードしたexeファイルを実行することでドライバのインストールができます。
Macの場合はCH9102_VCP_SER_MacOSをダウンロードします。ダウンロードしたdmgファイルを開き、中に入っているCH34xVCPDriver.appをApplicationsフォルダにコピーし、そのappファイルを実行することでインストールすることができます。
以下のようなウィンドウが出ればインストール完了です。
M1 Macでも同じ手順でドライバのインストールが可能です。
なお、上記以外(wch公式など)からダウンロードしたドライバは、新しいmacOSに対応していないことが原因でうまく動作しない場合があります。シリアルポートとして認識はされるものの、以下の様なエラーが出て書き込みに失敗するなどがその例です。A fatal error occurred: Failed to write to target RAM (result was 01070000)
うまくいかないな、という場合はM5Stackからダウンロードしたドライバのインストールを試してみてください。