2022/Sep/02追記:RFIDユニット、販売開始しました!
測定結果の表示が日本の方式と違ったり、深圳側の測定組織とのやりとりで時間をいただきましたが、測定結果が無事届き、日本の電波法と照らし合わせて問題ないことを確認したので、国内販売をはじめました!
M5Stack用WS1850S搭載 RFID 2ユニット
https://www.switch-science.com/catalog/8301/
日本市場向けの製品強化のためにクラウドファンディングをやろう
@tks です。
先日3月5日、#fa_study FA設備技術勉強会に登壇したM5TACK CEOのJimmyは、「日本向け法規対応ができていない製品をクラウドファンディングして、一定数売れる見込みができれば、対応していこう!」と話しました。イベントのTwitterまとめ→https://togetter.com/li/1854592
イベント中に僕が深圳で通訳していたので、そのままイベント後にスイッチサイエンス本社とも協力してプロジェクトを始めました。
製品選びのポイントとボリューム
日本市場向けクラウドファンディングのためには、こういう製品を選ぶ必要があります。
1.確実に法規対応ができる製品
「クラウドファンディングは達成したけど、製品が日本の法規制に対応できないものだった」だと、意味がありません。事前に内部仕様と法規をM5STACKと弊社の両方で確認し、検査機関や総務省などへも問い合わせて、「この条件なら日本の基準に適合できる」となったものを出す必要があります。場合によっては日本向けに電波の周波数や強さを変えるなどのカスタマイズを行い、その場合は世界版と製品ID(SKU)が変わります。
2.部品供給が安定していて、今後も生産が見込める製品
たくさんあるM5Stack社の製品の中でも、使っている部品やモジュールの供給が安定していて、別部品への置き換えによる設計変更や部品供給不足によるEOL(End Of Life,生産終了)しづらいもの
3.法規対応のための売上見込が立つ製品
M5STACKの製造は基本1000台単位です。WIFI/BTのTELEC認証を深圳の検査機関で調べてもらうと一般的に5000USDぐらい(仕様によって大きく違うので、あくまで目安です)の費用がかかることを考えると、日本市場だけで年間合計1000個ぐらいは売れてほしい。クラウドファンディングはB2Cの初回限定に限られるので、目標300個といったところです。
法規対応と調査はエンジニアチーム、売上予測は仕入れチーム、クラウドファンディングはマーケティングチームなど、スイッチサイエンス社内でも別のセクションなので、横断的なプロジェクトになります。
社内wikiに情報を情報を蓄積しています。
RFIDモジュールとUWBモジュールが候補
僕のTwitterでどういうモジュールがほしいか聴くなどして、RFID Unit 2(WS1850)と(UWB) Unit Indoor Positioning module (DW1000)が候補に上がってきました。どちらもエンジニアの @ohkiが仕様と法規について調査を行っています。
このRFIDモジュールはパッシブ型で、無線設備(工事設計認証や微弱無線設備が必要)には該当しません。13.56MHzでの3m距離の電界強度を測定し、電波の強さによっては型式指定を受ける必要があります。
これについてはさほどお金がかかる測定ではないので、M5Stackと中国の測定機関で測定を始めました。
UWBモジュールは、1.電波の強さや周波数を変更 2.日本向けでSKUを分ける 3.日本向けの型番でTELEC認証 の3つをすれば販売できそうで、まず1.のカスタマイズが可能かどうかについてM5STACKと調整中です。こちらは売上見込を出したいので、クラウドファンディングをすることになると思います。
まずRFIDモジュールから販売できるかも?
RFIDモジュールについては、測定結果によっては追加の認証無しで販売できる可能性もあり、現在M5STACK社/測定会社と確認中です。(認証無しで販売できるとしても、測定機関での結果をサイトに掲載するなどします)
日本販売が決まったら、スイッチサイエンスのサイトでも在庫した状態で発表する予定ですので、ご期待ください!
2022/Sep/02追記:RFIDユニット、販売開始しました!
測定結果の表示が日本の方式と違ったり、深圳側の測定組織とのやりとりで時間をいただきましたが、測定結果が無事届き、日本の電波法と照らし合わせて問題ないことを確認したので、国内販売をはじめました!
M5Stack用WS1850S搭載 RFID 2ユニット
https://www.switch-science.com/catalog/8301/