Arduino LLC(http://www.arduino.cc/)から、Arduino IDE 1.8.2がリリースされました。Arduino LLCとArduino SRL(http://www.arduino.org/)で分裂していたIDEは、IDEのバージョンが2016年12月末に1.8台になったと同時にボード設定などが統合されました。
ダウンロードはこちらの「Download the Arduino IDE」からどうぞ。
以下はリリースノートの参考訳です。なお、原文中の謝辞は省略しました。
ARDUINO 1.8.2 2017.03.22
[ide]
- コマンドラインの修正: 相対パスで動作するように修正
- コマンドラインの修正:
--save-prefs
が動作するように修正 - AVR toolchainをld-returned-5-exit-statusバグに暫定対応するものにアップデート
- arduino-builderを1.3.25にアップデート
- ライブラリの名前衝突を無視
- コアアーカイブをキャッシュし全体的にコンパイルを高速化
- ボードマネージャーがFreeBSD向けのツールを取得できるように変更
- シリアルモニター: ウィンドウを選択したときに文字入力欄が自動で選択されるように変更
- シリアルモニター: アップロード中に開けないように変更
- シリアルモニター: UTF8文字を正しくデコードできるように変更
- シリアルモニター: 500k、1M、2Mのボーレートを追加
- RSyntaxTextAreaを2.6.1にアップデート(textareaコンポーネント)
- jmdnsをアップデート(mDNSディスカバリー)
- プラグインがコンパイルプロセスにlistenerをアタッチできるように変更
[core]
- AVR向けにAtmel-ICE とJTAGICE3プログラマを追加
- AVR: ブートローダーを書き込む際のavrdudeが出す警告を、拡張された不使用のヒューズビットに1を書き込むことで解決
- AVR: USB: 必要に応じてUSBがZLPを送信(64 byteのフルサイズパケットが可能)
- AVR: USB: IADディスクリプタをジェネリック方式から変更
[other]
- SAMプラットフォームのソースコードが自身のリポジトリ (https://github.com/arduino/ArduinoCore-sam)に移動、すべてのPRとissueも移動
- Wifi101のアップデータープラグインをアップデート
以下は1.8台に入ってからのものです。参考にしてください。
ARDUINO 1.8.1 - 2017.01.09
[ide]
- Windows上でアンチエイリアスが機能していないフォントレンダリングの問題を修正
- シリアルプロッタ上での色を8色に増加
[libraries]
- SDライブラリの問題を修正
ARDUINO 1.8.0 - 2016.12.20
[ide]
- Linux: コマンドライン上で動かす際にX11を全く要求しないように修正
- [名前をつけて保存]をした際に[変更済み]フラグをクリアするように修正
- builder: パスに変なUTF8が含まれていていても正しくハンドリングするように修正
- builder: .hppと.hhファイルがスケッチのエクステンションと認識されるように変更
- builder: core.aが不必要な時にリビルドされないように変更(特定の巨大なプロジェクトにおけるビルドタイムの改善)
- [フォーラム投稿形式でコピーする]と[HTML形式でコピーする]がスワップしていた問題を修正
- Linux/osx: エディタタブがシンボリックリンクであった際に保存しても実際のファイルが書き換えられないように変更(#5478を参照)
- アップロードのタイムアウトを5分に変更(2分であったが、大きなスケッチをUARTで書き込むと不十分であったため)
[core]
- Arduino.orgのボードを追加
- Adafruit Circuit Playgroundのボードを追加
- .elfファイルの情報をデバッグするために
-g
オプションをlinkerに追加(#5539を参照) - avrdude: atmega8のEFUZE用に偽の設定を追加、ブートローダー書き込みに長らく存在していた問題を修正