先日のFeetechは順調に仕入れに向けて進んでいて、そのうち弊社ショップでも取引するサーボが増えたり、価格が安くなるのを見れると思います。
サーボについて話していたtwitterでのやりとりで、Hiwonderを教えてもらったので、アポイントを取っていってきました。
起業して7年、今は60人のHiwonder
社長のDavidが相手してくれた。Hiwonderは今もう60名の企業、今この瞬間のM5Stackと同じぐらいだ。2018年にHiwonderに改名、前の名前はLOBOTと言っていた。今もその頃の在庫にはLOBOT名のものもある。
さまざまなサーボを見せて説明してくれた。
デジタルサーボと呼ばれてるやつはPWMで制御し、サーボから直接線が生えている。Hiwonderではコントローラボードとサーボの両方を作っている。
PWMサーボは手軽だけど、一つ一つのサーボに線がいるので、ロボットのように多数のサーボを必要とする用途には苦しい。Hiwonderではシリアルバスサーボも販売していて、現在の主力商品だ。同社のシリアルバスサーボは、コネクタが3箇所についていてレイアウトの自由度が大きいのが特徴。
どういうサーボがどういう製品かは、型番である程度わかる。HVとついているとそれはHigh Voltageの意味なので12V対応、普通のサーボは7.4Vとか、安くてパワーの弱いサーボは基本ギヤもプラスティックなんだけど、そういうサーボでも金属ギヤを使ったものはMとつけているとか。
ホワイトボードを囲んで議論
他にも、サーボの軸が片軸か両軸か、パワーはどのぐらいか、サーボの回転半径はどのぐらいかなどで型番が分かれる。マイコンボードだとそのへんは「高いやつと安いやつ」みたいなわけかたしかないのだけど、物理材であるサーボでは分け方が細かいし、高いと万能でもないのは面白いところだ。
型番を見れば大丈夫とはいえ、「この20MGの20は20kgのパワーを示す、この27MGは270度の回転範囲を..」という説明を聞いて、それ型番の意味違うじゃん!というツッコミをするなど、すぐホワイトボードを囲んでの議論になる。Davidはあんまり英語ができない。僕の中国語も商談には心もとないし、ロボット用語よくわからん。それでも現物があればなんとかなんとかなってしまうものである。
このUSBでゲームコントローラを接続するなら、ボードには無線ついてないので、法規関係なく輸入できそうだ。「どのUSBコントローラでも動くとは限らない」と言われたので、今度Logitechとかの日本で売ってるコントローラをいくつか持ち込んでテストすることにした。
自社製造!
Hiwonderは自社製造をしている。自社内に2つの生産ラインがある。深圳のハードウェアスタートアップはすぐ生産ラインを自分で持ちたがるが、ハードウェアを売って利益を出す、物理材に付加価値をつけるならそれが当然だろう。コモディティ化した物理材にサービスやソフトウェアで付加価値をつけるような製品だと、代理店としての商売も数勝負になっちゃうし、僕は個性があるハードウェアが好きだ。
販売開始をお楽しみに!
「スイッチサイエンスのお客さんは量産じゃなくてプロトタイプのために買うから、SKU(商品の種類)は多ければ多いほど良いし、MoQ(最小購入個数)は少ないほどありがたい」という僕らの自己紹介をDavidは理解してくれて、最初とりあえず少量ずつ仕入れて、よく売れたらたくさん発注するやり方を理解してくれた。
Hiwonderの製品は世界的に人気で、どの製品も英語のデータシートがある。とりあえず情報をもらうので、そんなに遠くないうちに弊社で売り出せるはずだ。Hiwonderのサイトを見て問い合わせフォームからリクエストもらえたら、それも追加で仕入れられるかもしれない。それこそオンラインイベントでリクエスト会とかやるのも良いかも。
彼らはまだ日本での代理店がないそうで、スイッチサイエンスが一番手になるようだ。「アメリカや欧州では強いけど、日本や韓国にはぜんぜん取り組めてないので、知り合えて嬉しい」戸のありがたい言葉をいただきました。
彼らはロボットキットもいっぱい作っている。大量のサーボを使うので値段も高く、いきなり売り出すのは難しそうだけど、面白そうな会社なので、代理店への販売含めて日本で広がっていったら嬉しい。
今後もリクエストお待ちしています。