VIM3
KhadasのVIMシリーズに新しくVIM3が登場しました。ボード外径はそれまでのVIMシリーズと同じため、オリジナルケースがある方はそのままケースを使用できます。また既存のVIMシリーズと比べ性能が高くなっています。
スイッチサイエンスウェブショップにて取り扱い開始しました。
- Khadas VIM3 Pro スターターキット https://www.switch-science.com/catalog/7644/
- Khadas Tone Board VIMs Edition https://www.switch-science.com/catalog/7645
またAmlogic製CPUの12 nmプロセスのA311Dを搭載したボードで、x4 Cortex A73 ハイパフォーマンスコアのx2 Cortex A53 効率コアの計6コア構成となっています。
周辺機器も充実しており、4レーンMIPI-SCIポートの他、RTC、WoL(Wake On Lan)、PoE(Power over Ethernet)、100 Mbit イーサネット、3軸加速度センサ、GPIOスロットにデフォルトで対応しており、拡張ボードを購入することでさらにM.2スロット、4 Gモジュールスロット、nano-sim スロットを搭載することができます。後述のTone1を取り付けてミュージックサーバとして使ってみてもよいかもしれません。
その他に5.0 TOPSのニューラル処理プロセッサ(NPU)が搭載されており、NPUToolKitをダウンロードすることでTensorflowなどのライブラリから使用することができます。これから以下の動画からデモを見ることができます。
対応OSは、Ubuntu、manjaro、CoreELEC、LibreELEC、Volumioなどのディストリビューションが選択できます。
Tone1
GPIO接続とUSB-C接続を備えたDACボードです。再生フォーマットはPCMで32 bit/384 kHzまで、DSDで1 bit/DSD256に対応しています。ラインアウトはRCAコネクタです。
DDCとしてxmos xu208-128が、DACとしてESSのES9038Q2Mが採用されています。Tone1本体のUSB-CポートからPCに接続して使用するほか、VIM3のGPIOに取り付けて使用することができます。
また、8channelアナログ出力、OLEDディスプレイ、I2S出力がFPCコネクタで使用できるほか、XmosとVIM間のデバッグ用ピンが用意されています。
前述のVIM3を接続することでVIM3のミュージックサーバとしての使用方法が新たに生まれます。
組み立て
VIM3の組み立てに関してドキュメントがなくてだいぶ苦労したので簡単に流れだけ書こうと思います。
ケースに対して本体を入れるアンテナを接続します。
その後にヒートシンクを取り付けます。Tone1を取り付ける際は全てのネジをTone1についてきたスペーサに変更します。
その後シロッコファンを取り付けます。この時ファンの接続線がぎりぎりになるかと思いますのであらかじめ接続してからねじ止めすることをお勧めします。
これで取付は終了です。Tone1を取り付ける場合は上にTone1を接続すればよいです。
公式配布OSを使用することでドライバを入れることなくVIM3から使用することができます。