こんにちは、南原です。
5月20~22日に、東京ビッグサイトで開催されていた教育ITソリューションEXPOに、当社の取引先であるMakeblockが出展するということで、当社も通訳として参加してきました。
mBot
mBotは、とっても簡単にArduinoやロボット工学を学ぶことができる、子ども向けの教育用ロボットです。mBotのメインボードは、STEM教育のために設計されました。直感的な色分けがされたRJ25コネクタでの接続が可能で、明るさセンサ、押しボタンスイッチ、フルカラーLEDといった基本的なペリフェラルをボード上に搭載しています。Arduinoをベースとしているので、さまざまなセンサーやアクチュエータで拡張が可能です。
MakeblockはmBot用にmBlockというソフトを開発しました。mBlockは、MITメディアラボで開発されたScratch 2.0を拡張し、Arduinoマイコンを利用できるようにしたプログラミング環境です。Scratch互換にすることで、難しいコードを書かなくても視覚的かつ楽しくプログラミングを学ぶことができます。
mDrawBot
mDrawBotは4-in-1の組み合わせ工作のお絵描きロボットキットです。このキットはMakeblockのパーツで構成されていて、mScara、mCar、mSpider、mEggBotの4種類のお絵描きロボットを組み立てることができます。どのロボットも、組立所要時間は1時間程度です。
- mScaraはステッピングモーターで駆動するアーム型ロボットで、平面に絵を描くことができます。ペンの代わりにレーザーダイオードを取り付ければ、レーザーカッターにもなります。
- mCarは3つの車輪がついた車型ロボットで、ペンの代わりにチョークを取り付ければ、地面に走路を描くことができます。
- mSpiderは、その名のとおり、クモのように糸で吊るした状態で、壁やホワイトボードに絵を描くことができます。これもステッピングモーターでコントロールします。
- mEggbotは卵やピンポン玉のような、平面でないものに絵を描くことができます。
Makeblockは、このロボットを制御するためにmDrawというソフトウェアを開発しました。主な機能は以下のとおりです。
- SVGインポート
- BMPからSVGへのコンバージョン
- グレースケールレーザー彫刻に対応
- リミットスイッチの位置、ステッピングモーターの回転方向、描写範囲を含むいくつかのカスタマイズが可能なパラメーター
- マウスホイールで描く画像を拡大する
現時点ではMakeblockの無線モジュールは総務省の工事設計認証(いわゆる技適)を取得していないため、mBot、mDrawBotの無線の機能を国内で使うことはできません。これらの製品を日本の皆さまに早く届けられるよう、いまMakeblockとともに認証取得のため頑張っているところです。経過は随時お知らせしてまいりますのでお楽しみに!