深圳観察会に参加してきました。-6-

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深圳観察会の最終回は深圳にある秋葉原の30倍の規模を誇る電気街、華強北(Huaqiangbei)をご紹介します。

深圳観察会の記事を初めて読みに来た!という方は是非第1回からお読み下さい。
深圳観察会に参加してきました。-1-(Seeed見学編)
深圳観察会に参加してきました。-2-(CNC工場編)
深圳観察会に参加してきました。-3-(PCB工場編)
深圳観察会に参加してきました。-4-(射出成形工場編)
深圳観察会に参加してきました。-5-(ハッカースペース編)

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華強北はここ10年で発展した電気街です。新しく綺麗なビルが連なって街がつくられています。1つ1つのビルも高く、低いビルの集合体だった一昔前の秋葉原とは異なる印象を受けました。ビルの中では電子部品や携帯電話、おもちゃなど、少々マニアックなものから一般向けのものまで様々なものが売られていました。写真に写っているフロアには懐中電灯屋さんやケーブル屋さんが入っていました。
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どのビルも個々のお店は懐中電灯専門店、IC専門店、コンデンサ専門店というように専門性の高いお店ばかりで、弊社のような多種多様な製品を取り扱っているお店はありませんでした。

IC専門店では、ICがショーケースの中に並べられていました。写真はそのショーケースを横から撮ったものです。
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スライド抵抗の専門店では、抵抗が形ごとに分けられて展示されていました。
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マイコンボードの専門店では、Arduino製品が大量に販売されていました。
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このお店では偽物のArduino探しをしました。確実に偽物と判別できたのは、右から2つめのArduinoです。Arduinoの偽物を見つけるためには、USBの横に付いているリセッタブルヒューズの色を確認します。
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この部分が金色だと本物の可能性が高まり、それ以外の色だと偽物になります。この写真の偽物は緑色をしていますね。詳しくはArduino互換機の作り方をご覧ください。

ここで販売されていたmicroSDカードは個包装になっておらず、お金を払うと店員さんがむき出しのまま渡してくれます。150円/2GBからありました。華強北では商品の価格を表示する事がほとんどないため、購入したいものがあるときはお店の人に尋ねなければいけません。英語も通じるお店と通じないお店があるので、電卓を使って価格を聞いたり、値下げ交渉をしたりしました。SZ_city_sdcard

USBフラッシュメモリはむき出しで売られていました。
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このお店のお兄さんはとても親切で、商品を購入するとその場でPCに接続して動作確認を行ってから渡してくれました。

携帯電話もさまざまな見た目のものがありました。中国では、オリジナルに更に工夫を加えたコピー品のことを山寨(Shanzhai)と呼びます。これらもその一部です。OSはAndroidを使っているものが多くありました。
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6回に渡ってお送りした深圳観察会の様子はいかがでしたか?私はこの観察会で日本とは違う工場や、makerたちとの出会いに興奮が絶えない日々を過ごす事ができました。みなさんも機会があれば、是非深圳に行ってみてください。