Windows 8でArduino Unoを使ってみた。

投稿者:

昨年10月末の発売から2ヶ月が経ちそろそろWindows 8ユーザーも増えて来ました。さて、このWindows 8ですが、セキュリティ強化の面から、Arduino用のドライバをインストールするのが若干面倒になっています。そこで今回はWindows 8でArduino Unoを使うまでの手順を説明したいと思います。

追記1:今回はWindows  8 Pro 64bit版を使用しました。初掲載後、Windows 8 32bit版では、ドライバ署名の強制は無いので、無効にする手順は不要とのご指摘をいただきました。
追記2:ベータ版のArduino IDE 1.5.2では、Driversフォルダが大幅に更新され、署名入りに変更されています。こちらを使えば「ドライバ署名の強制を無効にする」手順を実行するは必要ありません。
追記3:最新版のArduino IDE 1.0.4でもDriversフォルダが署名入りに変更されています。ですので、もうArduinoのドライバに関してはWindows 8の「ドライバ署名の強制」について考慮する必要がなくなりました。

●Arduino IDEのインストール

まずはArduinoIDEのインストールからです。最新のWindows用ファイルを、オフィシャルサイトからダウンロードしてください。

Download the Arduino Software

ダウンロードしたファイルを展開し、展開されたフォルダごと任意の場所に移動もしくはコピーすれば、Arduino IDEは直ぐに使えます。その際、置き場所によっては管理者権限を求められる場合があります。

フォルダの中を開いて、arduino (arduino.exe)という実行ファイルを右クリックし、「スタートメニューにピン止め」を選ぶとスタートメニューから呼び出せるようになります。

    

出来たメニューをクリックするとArduino IDEが立ち上がります。途中で警告が出るかもしれませんが、そのまま進めて下さい。

   

 

●ドライバー署名の強制を無効にする

さてここまで出来たら、さっそくArduino Unoをパソコンに繋いでみたくなりますが、ちょっと待ってください。冒頭にも述べたように、適切な手順を踏まないと、ドライバのインストールを拒否されてしまいます。

そこで、デジタル署名の無いINFファイルでもインストールできるような一時設定をします。

(32bit版では、この手順を飛ばして「●Arduino Uno用ドライバのインストール」に進めるようです。現在調査中)

デスクトップ画面からチャームバーを出して設定をクリックします。さらにPC設定の変更を選択してください。

画面がPC設定に切り替わるので、全般メニューから一番下にあるPCの起動をカスタマイズするの中の今すぐに再起動するをクリックします。

オプションの選択画面に切り替わります。
トラブルシューティング詳細オプションスタートアップ設定とクリックして行き、最後に再起動をクリックしてください。

   

再起動が実行され、先ほどとは別のスタートアップ設定画面が表示されます。ここでは7)ドライバー署名の強制を無効にするを選択するためにキーボードから「7」をタイプします。

その後、Windows 8が起動しますので、ログインしてください。

●Arduino Uno用ドライバのインストール

ログインしたらArduino UnoをUSBケーブルでパソコンに繋いでください。この時は左下に一旦アイコンが出ますが、使用できる状態にはなりません。ここからArduino用ドライバのインストールになります。

デスクトップ画面からチャームバーを出して、設定PC情報をクリックします。

コンピュータの基本的な情報の表示のウィンドウが出るので、デバイスマネージャーをクリックしてください。

開いたウィンドウの中に不明なデバイスが見えるので、それを右クリックし、ドライバー ソフトウェアの更新(P)...を選びます。

ここからドライバーのインストールになります。コンピューターを参照してドライバー ソフトウェアを検索します(R)をクリックします。

参照をクリックして、先ほどインストールしたArduino IDEのフォルダを開き、その中のdriversフォルダを選択してOKをクリックしてください。フォルダの選択が出来たら、次へ(N)をクリックします。

   

ドライバーのインストールが始まりますが、こちらの画面で一旦止まります。このドライバー ソフトウェアをインストールします(I)を選んでインストールを続行させてください。しばらくするとインストールが完了しますので、閉じる(C)をクリックします。

 

    

デバイスマネージャーの画面に戻り、ポート(COM と LPT)にArduinoが認識されていればOKです。ArduinoのCOM番号は場合によって違う番号が付きますので、覚えて置いてください。

ここまでで、面倒なドライバのインストールは終了です。一旦普通に再起動させてください。署名の強制無効モードから、通常モードに戻ります。

・Arduino IDEからスケッチアップロードのテスト

Arduio IDEを立ち上げ、まずはツールメニューのシリアルポートで先ほどの番号を選んでください。するとウィンドウ右下にArduino Uno on COM~と先ほどの番号が出てくるはずです。次にファイルメニューからスケッチの例01.BasicsBlinkを選択してください。新しいウィンドウが開き、サンプルスケッチが読み込まれます。これをアップロードボタンでコンパイル・転送してみてください。うまくアップロード出来てボード上のLEDがチカチカすればOKです。