深圳に行ってきました その(2)

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深圳に行ってきました その(1)
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深圳に行ってきました その(4)
深圳に行ってきました その(5)

深圳観察会でまず最初に訪れたのはSeeedStudioさんでした。スイッチサイエンスでもたくさんの商品を取り扱っているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。今回はそのSeeedStudioさんにお邪魔してどんな風に製品を作っているのか見学させて頂きました。
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受付から入りオフィスをぬけると、そこは商品の在庫置き場でした。ざっと見て当社の商品棚の10倍に迫る規模の棚が整然と並んでいました。なんと1万種類以上の商品を扱っているとの事です。さすがに数が多いので棚ごとに担当の人を決めて商品の管理をしているようです。
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次に見学したのは、私が一番楽しみにしていた製品の製造工場です。工場には帯電防止の上着と帽子を身に付け、靴もビニールでカバーした状態で入りました。工場に入ってまず目に入ったのは電子部品の保管庫です。
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さらに奥に進んでいくと大きな機械が置いてある部屋が。
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それではここから商品が完成するまでの流れを見ていきましょう。
まず最初に、よく電子工作に使う糸はんだとは違うクリーム状のはんだを基板にぬります。
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次に実装機で基板に電子部品を載せていきます。ここでは手でつけるのが難しい表面実装部品と呼ばれる部品を載せています。
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部品が実装されたら基板をリフロー炉に入れて熱し、はんだ付けします。
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冷えてはんだが固まったら、目視で基板をチェック。
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この工程ではんだづけが出来なかったピンヘッダー等の部品は次に手作業ではんだ付けを行います。これがまたすごい速さで次々にはんだづけされていました。
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基板が完成したらきちんとはんだづけがされているかチェックを行います。
一つの商品に付き一つテスト冶具があり、どれも同じような操作で簡単にテストが行えるようになっていました。
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私にとってこのテスト冶具が今回の見学で一番の大きな収穫でした。スイッチサイエンスでも自社製品を開発した際には当然最終的に動作テストを行っているのですが、商品数がまだあまり多くないにもかかわらずテストの方法に統一感が無かったりします。固定の方法が統一されてなかったり、物によってはPCが必須だったりとあまりスマートではない冶具を使っていましたが、今回の見学で見た冶具を参考に良い冶具作りに力をいれたくなりました。
深圳の電気街を探索していると同じような冶具を何度か発見。基板テスト用の冶具用品なんて秋葉原ではなかなか見かけないのでうらやましくなってしまいました。
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さて、無事にチェックを潜り抜けたら完成です!
こうして私たちの元に商品が届くんですねぇ。

ただ、SeeedStudioさんで扱っている商品が全てこの社内工場で作られているわけではなく、量が多いものは深圳の別の工場で作っているようです。

SeeedStudioさんに関してはまだまだご紹介したいことがあるのですが、それはまた次回と言うことでよろしくお願いします。

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深圳観察会の他の参加者の感想はここにまとまっています。
第2回 ニコ技深圳観察会 2014年12月 感想まとめ