今年もタイ バンコクで開催されたMaker Faire Bangkokに行ってきました。昨年の様子はこちら。
バンコクはアツい - 夜のMakerFaire
タイ-バンコクは熱帯で、1月でも最高気温30度を超えます。日中は熱中症になりそうなくらい暑いです。しかし雨の少ない乾季なので、夜にもなれば比較的過ごしやすい季節です。
そんなバンコクのMaker Faireは少し遅めの時間、14時スタート。夕方になるにつれ、少しずつ過ごしやすくなります。とはいえ日が落ちるまでは、汗ふきタオルが手放せません。夜になると、白熱球が灯り、LEDの光が鮮やかにみえるようになるといよいよのMaker Faire Bangkokは本番です。
エンターテイメント性が高い
展示のセッティングが終わり、メインステージではオープニングイベントが始まっていました。おそらくこのイベントの趣旨や参加者、協賛について説明をしていたものかと思います。淡々と説明するのではなく、まるで格闘技のような演出が場の雰囲気を盛り上げてくれました。また、会期中も撮影スタッフが会場をまわり突撃インタビューをしていました。「とにかく発信するぜ!」という姿勢を力強く感じました。
コミュニケーション
主要な言語はもちろんタイ語ですが、展示を見に来るほとんどの人が英語を話してくれました。小学生くらいの子供も英語を話してくれます。あと必ず、立ち去る前にお礼を言ってくれました。
日本人出展者ブースには数名通訳スタッフが居てくれて、タイ語を話す方との間には彼らが入ってくれました。とても助かっていたので手伝ってくれた彼らと、運営の方々に御礼を言わなければならない。本当にありがとうございました。
ローカルの出展者さんはタイ語で説明を書いてることが多いです。多少簡単な英語だけでも添えてあると、あとは見た目でどういった方向性の展示物かは想像がつくので、質問もしやすい。日本のMakerFaireでも簡単な英語説明をつけると親切だな...と痛感しました。
スイッチサイエンスの出し物
昨年の11月、中国深センのMaker Faire Shenzhen 2018ではブース出展せず、来場者として会場に行きました。そのときに思ったことは「出展しないMaker Faireは半分しか楽しくない!」です。その後悔から「海外MakerFaireに行くならできる限り出展したい!」と考えていました。
幸いなことに、中国でもタイでも、多くの人がスマートフォンをもっていて、SNSで知り合いにシェアするといった文化をもっています。「写真を撮って誰かにシェアしたくなるようなもの」をもっていけば、言葉の壁をひとつ超えられます。
しかし、本業は電子部品を作ったり売ったりなので、あまり工作に時間をかけてはいられない。なるべく簡単なもので来場者と一緒に楽しめないか?と思い...ボタンを押すだけの簡単な遊びを考えました。
10秒間ボタンを押した回数を数えるという単純なゲームです。単純なおかげで、老若男女問わず参加できて、「あれ?そんなに早く連打するの難しいのかな?自分はもっと早くできるんじゃ?」と思うようで、次から次へと挑戦者がやってきました。
小さな挑戦者、おそらく押して数字が増えてくだけで楽しんでいる
どうやら多くの人が50回はクリアでき、上手になると70~80回をクリアします。100回を超えてくる人は限られてきます。
チャンピオン級の速さ
最高記録は日本人サポートをしてくれてたBomさん。なんと138回。
デカ顔箱
デイリーポータルZさんのデカ顔をバンコクで勝手に披露してきました。やるつもりはなかったのですが、こっそりレンズとLEDをトランクに入れていて、現地でうっかりダンボールを見つけてしまい、出来心でやりました。
もちろん、大ウケです。東南アジア人にもデカ顔はウケます。
おそらく2~3百人の方に体験してもらいました。展示 デモに使っていたデカ顔箱は日本人ブースを手伝ってくれた現地の方にプレゼントしました。なんとダンボール工場の方でした。デカ顔箱は、言葉も通じない人に笑顔を届けるとても良いコンテンツだなぁと実感しました。
ジャパニーズメイカーズ
贔屓目でしょうか?日本からの出展者の皆さんは輝いていました。LED抜きにしても。
出展者同士でなかよくなる
夕日に映える骨
kira:bit swordはmicro:bitの人が気に入ってくれて、急遽翌週イギリスで開催されるBETTに運ばれることに...
こどもにロボットで遊ばせる
タイに光るギャル - ギャル電のお二人
未来のジェダイを育てる
タイの方はとても暖かく迎えてくれますので、臆することなく出展してみるとよいと思います。日本以外のアジアのMaker Faireでは一番出展しやすいのでは?と思いました。
アジアのMakers
当社の付き合いのあるM5Stack(中国)やCytron(マレーシア)も出展してました。M5StackはGravitech(タイ)ブース内に、Cytronは日本人ブースの近くに展示していました。GravitechってArduino Nanoを米国で製造していた会社で、タイが地元です。実は、Gravitechと当社はArduinoが始まってすぐから、長い付き合いなのです。
マレーシアのCytron、rero:microというマイクロビットが搭載するカーロボットを展示していました。
ナイトパレード
19時になると、どこからともなく陽気な音を奏でる音楽隊が現れ、光る装飾を身に着けた出展者たちが周囲で踊りだします。見た目も音楽も全然異なりますが、盆踊りのようなものかな...と思いました。
自分も装飾用にもってきていたテープLEDを肩にかけていたのですが、パレードに吸い込まれていきました。
さいごに
もっとたくさん紹介したい。現地のヤングメイカーズや現場の盛り上がりを伝えたい!と思うのですが、とても伝えきれません。気になるひとは是非来年行ってみてほしいと思います。いまのところ、タイはLCCを使えば3~4万円で往復でき、片道は7時間ほどで時差も2時間だけ、1泊5千円もあれば普通のホテルに泊まれ、ランチは200~300円程度で大盛り食べられます。日本を金曜夜出発、土曜午前着会場入り出展して1泊、日曜日展示して夜便で月曜朝に帰国すれば、会社を休むこと無く行くことができます。