安井です。Mini MakerCon Tokyo 2019に行ってきました。当日の様子や意見が #MMFS2019(twitter)でみつけることができます。興味の有る方は探してみてください。
まず誤解をしないで欲しい点は、Maker Faire Tokyoはうまく運営されていて、今段階で継続が難しいというわけではないそうです。来年のスケジュールもこのカンファレンスで発表されました。
カンファレンスでは、これまでのMaker Faireを振り返りつつ、続けていく上での課題や改善点を考えました。「日本のメイカーコミュニティの自立のために」を大きなテーマとして、さらに前後半2つのセッションに分けて主催者、出展者(企業・Commercial Maker・個人Maker)様々な立場からMakerFaireに参加する経緯・モチベーションを発表し合いました。それを受けて、意見や提案を出し合いました。
まずこのカンファレンスの前段階として、MakerFaireTokyo2019でのセッション「Maker Faireを持続可能にするには?」がありました。makezine.jpの記事を参照ください。
イベントを開催する上での収支バランスをうまくとるにはどうしたらよいか?というのが話の中心になっていました。
Maker Faire Tokyoを拡大するにはいくつか課題があって、一番大きな問題は"お金"です。スポンサー費用とチケット収入で多くを賄っていて、例えば急にスポンサーが集まらなくなったら...開催の危機です。
現状出展者(非商業目的のMakers)からは出展料をとっていません。出展者が出展料を払うことは他イベントでもよく見かけられる。
また現状では、Commercial Maker(2万円税別~)と企業出展(10万円~)と大きく差がある。スタートアップ企業にとってはハードルが高いといった意見も出ていました。
出展者にとっての"お金"の問題は遠征費用です。当社もMaker Faire Kyotoに出展して痛感しています。この点は運営側の負担は最小限に抑えつつ、地方開催を増やしていくことで解決できるのでは?と新しいMaker Faireの枠組みが提案されました。
Micro Maker Faireの第1号は来年1月に仙台で行われるそうです。各地域のメイカーやコミュニティが運営協力をして、少し広めな会議室などを借りるといったような極々小規模な開催となるようです。
カンファレンスでは他にも様々な意見/提案がありました。デイリーポータルZの林さんの話には皆さん目から鱗が落ちるといった様子でした。
繰り返しとなりますが、今回のカンファレンスについては、様々な方が意見を発信していますので、興味の有る方は探してみてください。そしてぜひご自身の疑問や意見を #MMFS2019 をつけて発信してみてください。
この記事ではお金の話を中心に書いてしまいましたが、カンファレンスではもうひとつ「新しい参加者」について議論がありました。裾野を広げるにはどうしたらいいか?ヘボコンやYCAM、中学校技術科の事例の話がありました。こちらは別の記事にしたいと考えています。(時間があれば...)
スポンサーとして、またメイカーズ向けの商品を販売する立場として、どういった協力ができるのか社内でも話合いをしてみようと思います。