深圳のSeeed本社に行ってきた! 代表商品Grove, Wio, Xiaoなどの紹介と、新シリーズ環境センサSenseCAP,教育企業 柴火創客教育など

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深圳に戻れたので、長年のパートナーであるSeeedの本社に行ってました!
昔の名前はSeeed Studio。会社が大きくなったのでStudioを外したとのことで、僕の記憶では2014年のときに社員80人ぐらいで、もうStudioって言ってなかったですが、英語だと今もSeeed Studioと書いてあるブログが多いですね。。

Seeed, Maker for the MAKERS

Seeedはその後、中国の「大衆創業/万衆創新」の象徴的な会社となり、一時期(2015年頃)は社員400名を超えました。エリック・パンは「大きいが遅い恐竜は、小さくてすばしこい哺乳類に取って代わられた。製造業でもそれが起きる」というスライドが持ちネタで、2013年のMaker Conference Tokyoでプレゼンしたときにもそれを使っていましたが、「会社が大きくなって、もうあのスライドは使えないな。。」と話していたことがありました。

今のSeeedはその後スリム化や分社化なども行い、250名ぐらいと聞いています。それでも大きい会社ですが、メイカーたちを助け、盛り上げるエリックの思いは変わっていません。

最近は産業向け製品も多いので、会社の公式スローガンは昔の Maker For Makers から Global IoT Enabler に変わっていますが、エリック自身はよくMaker For Makersを口にします。

Seeed本社(深圳)に行ってきた。主力のGrove, Wio,Xiaoなど

Seeed本社は深圳南山区にあります。深圳の会社らしく、僕が知ってる2014年以降だけでも4回移転していますが、今のビルは大きいのでしばらく大丈夫そう。
本社でPRとブランドマネジメントを担当しているYumeng,日本市場を担当しているSylvia、皆さんにおなじみVioletなどに協力してもらって、ビデオを撮影してきました。

主力商品で代名詞と言えるのはなんと言ってもGroveシリーズです。ハンダづけなしで開発ボードを拡張できる4ピンのコネクタは様々な製品で使われています。Seeed自社開発のものだけでも300以上のGroveシリーズがあります。
ためしにスイッチサイエンスのサイトでGroveで検索したら200個のモジュールがヒットしました。
パートナー協力企業が出しているものや、他の会社が出してる互換コネクタも含めるといくつあるのか数え切れません。M5Stackシリーズにも4ピンの互換コネクタが搭載されています。
今もArduinoにつなげて使っているユーザーが多いとのこと。

Groveに比べると新しいシリーズが、Wireless I/Oから名前をとったWioシリーズ。無線機能を備えた開発ボードシリーズです。

M5Stackシリーズのようにケース付きのものもあり、今後も続々新製品が出てきそう。

そして、Seeed最小の開発ボードシリーズがXiaoシリーズです。中国語の小(Xiao3)から来ているので、Arduinoの発音にこだわる人はXiaoの発音も練習しましょう。これも「小さいボードというシリーズなので、他のXiaoを開発中」と聞きました。

新製品 SenseCAPシリーズ スマートシティ、スマート農業に向けた工業クオリティの環境センサ 

続いてVioletが紹介してくれたのはスマートシティ、スマート農業に向けた工業クオリティの環境センサである新製品、SenseCAPシリーズ。

何種類かのセンサと、何種類化のコントロールボックスを持ち、組み合わせることができます。
LoRaWANを備えたコントロールユニットもあり、電源接続することで、低消費電力で長期間データを送信することができます。
太陽電池で動作し、長期間データを保持できるコントロールユニットもあります。BtoBでスマートシティなどを開発しているソリューションプロバイダへの販売をしているとのこと。

逸般の誤家庭に向けて個人向け販売を期待しています。

メイカー教育、創新教育向け企業 柴火創客教育

Chaihuo Maker Space(柴火創客空間)は2011年にSeeedが深圳に開設した、深圳最初のメイカースペース。中国全体でもかなり初期のものです。2015年に李克強総理が名誉会員になったことで中国でいちばん有名なスペースになりました。
その後Chaihuoは不動産デベロッパーのVankeと協力して南山区のX.Factoryという巨大なメイカースペースになり、深圳の他に東莞・河北などに数を増やしています。
同じChaihuoの名をもつSeeedの教育関連企業が柴火創客教育です。
昔からの社員Nanaが紹介してくれました。

海外向けにはTinkerGenというブランド名でSTEM教育向け製品やカリキュラムを開発しています。STEM教育は世界中で盛り上がっていて、中国も注力する分野です。すでに40名を超える社員がいて急成長中。

今年はメイカーフェア深圳もなく、弊社社員の訪問も僕だけですが、Seeedとの長年のパートナーシップは変わりません。定例でビデオ会議も行っています。
今後もメイカーのための新商品楽しみにしています!

今後は現在のAgile Manufacture Center(製造センター、工場)などにも行ってきて動画撮りたいと思っています。