人気のIoTプロトタイプツールM5Stackを使って書かれた論文数を調べてみたら189件もあった。年々急激に増加中! 「M5サイエンス賞」ができるかも?

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最近、色々なニュースで面白い研究を見ると、そこにM5Stackの姿を見ることが増えてきました。

最近高須が講演で使ってるスライドの一部。VR学会、落合陽一Pixie Nestフォーラム等

僕らスイッチサイエンスはM5Stackの日本代理店です。世界シェアの30%、最も多くを占める日本のM5Stackユーザーの中には、IoT開発者、研究者も多く含まれます。

M5Stackが含まれる論文は189件

Google Scholarで調べてみたら、M5Stackが含まれる論文が189も見つかりました。

189件の論文がヒット

トップ論文は2019 IEEE 11th に投稿されたA Review of the Blockly Programming on M5Stack Board and MQTT Based for Programming Education 金沢大学のPuput Dani Prasetyo Adi さんとAkio Kitagawaさんによって書かれたものです。所属はMicro Electronics Research Laboratory (MeRL)。
(このトップというのはGoogle Scholarで最上位というだけで、タイトルにM5Stackと入っている要素が大きく、研究そのものを評価する、インパクトファクターとかの数値ではありません)

年々論文は増加中、より広い範囲で

年々論文は増え続けています。Google Scholarは年ごとに区切って検索できるのですが、
2018年 7件
2019年 40件
2020年 74件
2021年(7月12日時点) 41件

最新の論文は、ほんの11日前にPublishされたEmbedded gas sensing setup for air samples analysis (Andrzej Kwiatkowskia, Katarzyna Drozdowska, and Janusz Smulko) American Institute of Physics アメリカ物理学協会。
アメリカ物理学協会は12万人超の会員を擁する巨大学会で、そこで採択されるような論文にM5Stackが使われるのはすごいことです。HCIの研究者には早期から人気でしたが、ここ数年は分野を超えてあらゆるIoT端末に使われるようになっています。
ハイエンドだけでなく、美大やソフトウェア中心の学生にとっての「初めてのフィジカルコンピューティングやIoT」の題材にもなっています。

「M5サイエンス賞」ができるかも?

さっそくM5Stackのメンバーにも共有したところみんな大喜びで、ひょっとすると年度別に人気の論文を紹介したり、感謝状や記念品を送らせていただく、「M5サイエンス賞(M5 Science Award)」ができるかもしれません。

M5StackはESP32をコアにし、LCD, バッテリ,ボタン等がオールインワンになったIoT開発キットです。Arduino IDEをサポートし、これまでのツールよりも簡単に早くIoTのプロトタイプを行うことができる人気商品です。深圳M5Stack社が開発し、日本ではスイッチサイエンスが販売しています。

オールインワンでかつ拡張性の高いM5Stack

我々スイッチサイエンスの企業理念をここに再掲します。M5Stack以外のマイコンボードやツール類含めて、多くの研究のお役に立て、人類を前進させるピースの一つとして仕事ができていることは、本当に本当に光栄なことです。
我々は、いつでも研究者と、自分のアイデアをMakeするあらゆる「野生の研究者」みなさんのリクエストを歓迎します。

Light Up Your Science −科学を灯そう− スイッチサイエンス企業理念

科学を灯しましょう。私たちはとても素敵な時代を生きています。この素敵な時代を作ったのは、何よりも科学だったはずです。科学は、ときにはえらい専門家が与えてくれるものだったかも知れないけれど、本来は私たちそれぞれの手の中にあるはずです。スイッチサイエンスは、みなさんがその手の中に科学を灯す、そのお手伝いをします。

科学を灯すお手伝いとして、スイッチサイエンスがいまできているのは、電子部品を小型のプリント基板に搭載したモジュールを開発、製造、輸入、販売することです。お客さまはこれら電子回路モジュールを組み合わせることで、実験機材を作ったり、製品の試作をしたり、一点物の楽しい機械を作ったりします。現在は直接的には電子工学だけですが、間接的にさまざまな分野の科学する人に貢献しています。