深圳に本社があるKhadas社は、中国企業には珍しくシンガポール人、パキスタン人などの多国籍なメンバーの企業です。社員は30名ほど、2019年当時のM5Stackや今のSipeedなどと同じぐらいのサイズです。
高性能・ハイエンドよりなシングルボードコンピュータ(SBC)と、そのSBCの周辺機器としてのオーディオDACボードを作っています。
CEOのGuoさんは、製品の話になるとテンションが上ります。
「シングルボードのDACはよく見るけど、Androidのシングルボードコンピュータは珍しいね!お客さんはどこを気に入って買うのだろう?」という質問でテンションがあがり、
「DACはたくさんあるけど、良い製品は実は少ない。Khadasのシングルボードコンピュータは、ノイズとかまで気を使っている。この部品も日本製、この抵抗も日本のやつで、コネクタはFOXCONNなどの購買と同じものを使っている。メモリの位置もノイズが出づらい位置に配置している。オーディオボードのチップと、オーディオのコネクタも違う。基板のヒートシンクを付けて、オプションのSSDをつければ、すごく音質の良い音源+DACになる。
同種のものはあるかもしれないが、クオリティは違う。弊社は高性能・ハイクオリティなんだ。」
RockchipのCPUを使ったAndroid/Ubuntuが動くボードで日本でちゃんと使えるものはまだ珍しいし、M.2ソケットを積んだVIM3はシングルボードコンピュータとしては高性能な部類です。
サイトにSDコネクタや、ヒートシンク有りなしのベンチマークを載せたりしているこだわりも好印象。
日本での認証あり、GoogleのReferenceにも選ばれているシングルボードコンピュータ
「プロダクトのスペックやクオリティの他に、Khadasのこだわりは互換性だ。我々のボードVIM3は、GoogleのASOP(Android Open Source Project)のリファレンスに選ばれ、新しいOSのFuchisiaにも正式サポートされている。Ubuntsuについても英語でインストールマニュアルがある。
オープンさと、それが生む互換性の広さは、僕らの強みだ」と、これもありがたい紹介をしてくれました。
KhadasのAndroidボードのうち主力のVIM3はAndroid Open Source ProjectのReferenceにも選ばれています。工事設計認証(いわゆる技適)も取得済みで、日本でちゃんと使えるAndroid開発ボードは珍しい。
Khadas VIM3は、Googleの新しいオペレーティングシステムであるFuchisiaにも正式サポートされています。
「返品交換等のサポートや、プロモーションなどに協力してくれる日本での代理店を探している。M5Stackが日本でうまくいっているのは聞いているが、Khadasのボードはもっと高性能で高機能なものだ。日本でもそういう製品は可能性があるかな?」など、弊社としても安い安いから始まる話よりもこういう話のほうが相性がいいので、ぜひ今後パートナーシップについて話していくことになりました。
日本で売るためのマーケティングを尋ねられて、僕から「次回、ぜひ、ボード設計でのこだわりをCEOの君から説明してもらえないか」とリクエストしました。それは是非興味ある、とのこと。
みんなが欲しがって数が出る製品ではないでしょうが、VIM3を必要とするニーズは日本でもありそうなので、輸入に向けて詳細の検討を始めています。
他にどういう製品があるかを紹介し、こだわりを話してもらう生放送は楽しみなので、どこかの週末か夜に実施すると思います。お楽しみに!