SPRESENSEの新型カメラボードで写真を撮ってみる

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SPRESENSEに搭載するカメラボードに新型が登場しました!! 既存のカメラボードよりもより高いダイナミックレンジ(DR)を持つものがサンプル品として少し遊んでみたいと思います!!

新型カメラボード ISX019搭載 CXD5602PWBCAM2

サンプルのカメラボード
CXD5602PWBCAM2

イメージセンサとしてISX019が採用されています。ISX019のハイダイナミックレンジ機能(HDR)には120dBのDRがあるため明暗が激しい場所や暗闇、逆光でもきれいに撮影することができます。 

夜間、昼間などで明暗が大きく変わる場所などでの定点観測、自動運転用のカメラなどの用途に対応できます。またそのような用途ではIoTボードが多用されますから、SPRESENSEには特に扱い易いと思います。

このカメラモジュールは外部との画像通信にはCMOS Parallel/ MIPI CSI-2 Serialで出力されフォーマットはその他の通信はI2Cで通信を行います。

レンズなどはあらかじめついていてすぐに写真を撮ることができますが、ピント調整は自分でレンズの位置を調整して合わせる必要があります。

モデル名 ISX019
推奨撮影画素 1280×960 1.23 MP
画像サイズ 4.99 mm平方
単位画素サイズ 2.9 μm平方 
フレームレート QVGA 60, 50, 30, 25 fps
V480 60, 50, 30, 25 fps
出力モード VGA, WVGA, XGA, HD720, WXGA, Quad-VGA
感度 シャッタスピード 1/30 7.7 V/lux・sec
アナログ 2.9 V
電源 デジタル 1.1 V
インターフェース 1.8 V
消費電力 250 mW
インターフェース CMOS Parallel Output / MIPI CSI-2 Serial
パッケージ 72 pin BGA
サイズ 6.65 mm × 7.3mm
ISC019の諸元
その他にDRは120dBある
SPRESENSEボード(画面左中間部分)のFPCコネクタと接続する。

ISX012搭載CXD5602PWBCAM1(現行品)との比較

明るさの感度が向上したため暗闇での撮影にとても強くなりました。

動作温度も範囲が10℃広がり -20℃~65℃まで動作するようになりました。

またダイナミックレンジが大きくなったことにより逆光下でもしっかりとその像を得られるようになりました。

写真を撮ってみた

ということで少し遠出して市ヶ谷で写真をいくつか撮ってみました。

左がHDRオフ設定の時の写真です。空がHDRを有効にした場合に若干きれいに映っているのがわかるかと思います。(撮影時曇天でした・・・)

外堀通りの周辺の写真です。撮影日が桜の綺麗な時期と少しずれているので桜は散っていますがHDRによって緑がきれいに取れているのがわかるかと思います。

画素数とピントの調整がとても難しいので写真撮影用カメラとして扱うためには難しいですが、IoT機器で定点画像撮影や機械学習向けの画像取得など用途にはとても向いていると思います

SPRESENSE用のISX019搭載新型カメラボード、車両の交通量測定や、河川の水量観察などのリモートセンシングにいかがでしょうか

スイッチサイエンスウェブショップ 購入ページ: SPRESENSE HDRカメラボード[CXD5602PWBCAM2W]