Raspberry Pi Zero Wと同時にリリースされたRaspberry Pi Zero用公式ケースを発売します。トップカバーが三種類、カメラ用のフレキシブルケーブルが付属してこの価格は驚きです。さて、このケースを上手に使うために、いくつか気をつけることがあります。
miniHDMIアダプタをつなぐ
miniHDMIアダプタを使用する場合には、Raspberry Pi Zeroをベースカバーに収めた状態で、グッとminiHDMIコネクタを接続します(microSDを入れるのをわすれないように!)。
どうやらこのケースはminiHDMIアダプタが奥まで刺さらないようです。それでもなんとかHDMI出力はできる様子です。miniHDMIアダプタは色々と試しましたが、同じ金型で整形したような商品ばかりで、完璧にささるものは見つかっていません。
さて、miniHDMIアダプタを使わず、miniHDMI(オス)-HDMI(オス)ケーブルを使ってみてはどうだろうと思い、手元にあったケーブルを接続してみました。
miniHDMI(オス)のコネクタがトップカバーにぶつかり接続できませんでした。コネクタ部分が小さいものを探す必要があるようです。
カメラ用トップカバーにカメラを取り付ける
ロットによって差があると思いますが、当社の在庫品で試したところ、カメラモジュールの取り付けができませんでした。
基板にカメラモジュールを固定する両面テープが厚く、カメラモジュールの位置が基板面から高くなっていて、トップカバーに収納できませんでした。
この先の内容についてお試しされる場合は自己責任にてお願いします。以下の作業によって発生した故障については当社では保証いたしかねます。ご容赦ください。
カメラモジュールをそっと取り外します。フレキシブルケーブルに負担がかからないように、注意してください。
両面テープを除去します。
改めてカメラモジュールを接続します。このままではカメラモジュールが動いてしまうので、厚みのない両面テープで再固定してあげると良いです。
フレキシブルケーブルの接続
フレキシブルケーブルの接続方法について補足説明をします。Raspberry Pi ZeroのZIFコネクタはスライドロックなので、フレキシブルケーブルを接続する時は写真の黒い部分を引き出します。この黒い部分は比較的壊れやすいので、ゆっくりと力をかけてください。別の商品ですがZIFコネクタを破損して、えらい目にあったことがあります。
フレキシブルケーブルが奥まで刺さったら、黒い部分を押し込みフレキシブルケーブルを固定します。
また公式ケースに収納する場合は、まずRaspberry Pi Zeroにフレキシブルケーブルをつなげてケースに収納、次にトップカバーにカメラモジュールを固定してください。
フレキシブルケーブルというくらいなので、グニャグニャと曲がりますが、あまり急激に曲げると断線するおそれがあるので、お気をつけください。
おそらくエンジニアの方が見たら「なんじゃこりゃ」なケースですが、せっかくRaspberry Pi財団が用意してくれた可愛いケースなので、みなさん仲良くしてあげてください。