クラウド経由でハードウェアを簡単制御ウェブエンジニア向けのIoTボード「obniz」の販売を開始
先週18日にobniz(オブナイズ)という新商品を発売しました。
すでにESPrなどESPモジュール搭載基板で遊んだことがある方ですと、「ああ、Arduino IDEで開発できるのかな?」また、「ふむ、USB microBコネクタからプログラム書き込むのかな?」と思うじゃないですか。
・・・ぜんぜんちがうんです。
obnizを入手して最初にやることは、WiFiへの接続設定です。いきなりネットワークに繋ぎます。ネットワークへの接続が完了するとobnizは自動的にobnizクラウドに接続します。obnizへの命令(プログラム)はクラウド越しに行います。obnizは個体番号(obniz id)を持っていて、オンラインエディタで個体番号を呼ぶだけで、手元のobnizに命令を送ることができます。そう、プログラムを書いて、コンパイルして、マイコンに書き込んで...といった手続きは不要です。ブラウザ上でオンラインエディタにプログラムを書いて実行すればすぐに動き出します。
まずはクイックスタートの手順でスタートしてみることをオススメします。WiFiの接続設定さえ完了すれば、個体番号を入力してサンプルを実行するだけで、手元のobnizに天気予報が届きます。
Parts Library for obnizに登録された部品を選ぶと、電子回路の知識がなくてもセンサーの制御が可能です。もちろん、デジタルの入出力、アナログ入力、PWM出力など電子工作的によく使う機能もあります。
他にも「12ある全てのピンで1Aを流せる」、「12ある全てのIOで、A/D、UART、SPIなどが利用できる」、「過電流保護機能」など特徴がありますのでobnizのサイトにてご確認ください。
いわゆるマイコンボードではない
obnizをマイコンボードと思ってしまうと、すこし理解が遠のきます。FirmataをいれたArduino、以前販売していたGainerのように外部から出力の命令を送ったり、センサーの値を読み取ったりする、いわゆるI/Oボードとして使う基板です。
この商品は特にハードウェアの経験が少ないウェブエンジニアの方に触ってみてほしいです。API的にハードウェアを扱えるようになることで、新しい視点、新しい価値が生まれるのでは?と期待しています。