チップ会社JieLi(珠海杰理科技)の深圳オフィスに行ってきた!次はエンジニアたちと訪問しましょう。

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テカナリエレポートtomorrow56さんなど、分解レポートを見るとよく登場するので #分解のススメ コミュニティではおなじみ、中国のチップ会社JieLi。本社は深圳と川を挟んで隣(深圳は香港の裏、珠海はマカオの裏)の珠海市に本社があります。

先日、広東省デジタル産業協会が新オフィスをオープニングするときに来賓として呼ばれたときに、深圳オフィスの担当者を紹介してもらいました。
(「現在深圳にいる、オープンソースハードウェアの活動者で、少し中国語で挨拶したりできて、気軽に呼べる」人は限られるのでけっこうそういう回に呼ばれます)

セールス、ブランドマネージャーのyukaikaiさん

担当のYukaikaiさん、高翔さんにJieLiの紹介をしてもらいました。JieLiは採用例で具体的な日本企業の名前もたくさん出るような、有名な会社です。ミーティングでも日本の世界的なブランドの名前がたくさん出ました。

・JieLiはファブレスで、カスタマイズのBluetoothチップ、AIチップ、音声やビデオのデコーダチップ、MCUなどを作っています。400名の社員はほとんどがエンジニアで、どちらかというと仕様を聞いてカスタムでスペックを満たした(「すごい安く」とか、「こういう周波数」「医療用途なのでこの距離が」)チップを設計するのが本業。
・なので、ESPやMinewみたいに完成品のモジュールを仕入れてブレイクアウトを作って売るとかの商売を始めようかと思ったのですが、「アンテナ付きのモジュールは売ってなくて、毎回設計してお客さんの方で認証をとってもらっています」とのことでした。

・一方で、カスタムのチップ製造は強く、日本のIKEAといわれている某社とか、オシャレで印のついていない良品を売っている会社などでもJieLiのチップを使っている。100円ショップで売られているBTスピーカー等でも使われていますが、それは貼牌(ODM)で直取引ではないそうな。

・お会いいただいた二人はセールスマネジャーとはいえどちらもエンジニア感ばりばり、メインで話した(写真にも撮った)YukaikaiさんはMacbook Proを手にスイッチサイエンスの会社紹介を聞きながら、「おお、大学の電子工作は僕もArduinoで倣ったよ」とか、「開発ボードだけでそんな売上あるの?中国、そもそもそういう商売ないけどなー。設計会社いくらでもあって、ボードは毎回作るもんだしなー」などなど、とてもおもしろい話ができました。

認証必要ないチップ(MP3やビデオのデコーダー、おもちゃなどで使われているRISC-VでないRISCのMCUとか)のブレイクアウトなど弊社を発売する可能性はあるかもしれません。

「自分たちはカスタムチップを作るのが商売だから、こちらからデータをGitHubに上げたりしてオープンソースハードウェアやるつもりはないかなあ。毎回ちょっとずつ違うチップを作ってるし。でも、秘密にしたいからデータシート渡さないなんてことはやらないし、外で開発コミュニティできるのを邪魔することはないよ。
今年はムリだったけど、毎年日本にも行ってて、日本のエンジニアが優秀なことはわかってる。今度はぜひエンジニアを連れて訪問してきてください。歓迎します」
と、とてもメイカーでエンジニアな方々でした。

BtoBのカスタムチップ会社なのに、一昨日連絡先もらって今日あって最初のミーティングで「こういう商売ならできる、こういう資料を後で送る」と決まる。 これが深圳速度だなあ。。。

次回はエンジニアのみなさんと訪問しましょう!

(ミーティングや説明は説明はまるごと中国語だったため、僕の聞き漏らしや間違いは多々あると思います)