USBメモリでArduino IDEを動かせるようにしました!
って言われても、いったい何を言っているのかと。もちろん、USBメモリだろうが、どこだろうがArduino IDEは動きます。動くけど、スケッチはパソコン本体の中の個人のフォルダに保存されますよね。設定情報も、パソコン本体に、個人別に保存されます。
これを、USBメモリ上で全て完結するようにしてみました。スケッチも、設定情報も、Arduino IDEを起動したUSBメモリに保存されます。パソコン本体には(ほぼ)影響を与えないので、学校などの共有のパソコンで使うのに便利かも知れません。USBメモリを持ち歩けば、いつでも自分の環境が手に入ります。
[追記]
現在Arduino公式サイトからリリースされているArduino IDEにはこの機能が取り込まれたため、この記事からのダウンロードは必要なくなりました。フォルダを作る設定だけ行えばUSBメモリだけでArduino IDEが使えます。
「次が重要です」のところから読んでください。
また、続報:USBメモリ上で完結するArduino IDEも読んでみてください。
この機能は、世界に散らばる何十人ものプログラマで共同開発が進められているArduino IDEのソースコードをいじって作成しました。正規のArduino IDEではありません。つまり、正規のArduino IDEの将来の機能として提案するため、テストをしている段階です。提案する価値のある便利な機能なのか、不具合は無いか、といった事をテストしたいと考えています。
ご興味がありましたら、ぜひテストに参加してください。堅いことは言いません。使ってみて、何かおかしな点があったら教えてくださるだけで結構です。おかしな点が無ければ、特に何もしてくれなくてかまいません。あ。「いいね!」押しておいていただけると、微妙に喜びます。ダウンロードは、以下のリンクからお願いします。
ダウンロードしたら、USBメモリ等に展開してください。USBメモリは、一般にとても遅いので、展開に10分くらいかかる事もあります。
次が重要です。展開したフォルダを開き、「drivers」「examples」「hardware」「java」といったフォルダが並んでいる場所に行きます。ここに、新たに「portable」というフォルダを作成してください。このフォルダが存在する場合にのみ、上記の機能が働きます。スケッチや設定情報は、このフォルダの中に保存されます。
Mac OSXの場合はちょっと気持ち悪いかも知れません。展開したフォルダは、マックのデスクトップ上ではアプリケーションその物のように見えているわけですが、このフォルダを開いて何階層か下がった場所にあります。アプリケーションを構成するファイルを置くべき場所に、ユーザが作成したデータを保存していいのかという疑問もあります。
この機能を追加するにあたっての、Arduino IDEソースコードへの改変点はここにあります。
不具合、ご意見等は、ツイッターの@ssciにお寄せください。