日本のMaker Faireへの旅(1)

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来る2014年4月6日〜7日にかけて、中国の深圳(シンセン)でMaker Faire Shenzhenが開催されます。

深圳は、香港の北側、中国本土にあり、工場が多くある街です。深圳にはスイッチサイエンスのパートナーであるSeeed Studioが有り、同社が積極的にこのイベントの準備を進めています。日本のMakerにもぜひとも出展したり来てみて欲しいとのことですので、ぜひとも検討してみてください。

この記事は、Maker Faire ShenzhenのWebサイトに掲載された、Seeed Studioのスタッフが来日してMaker Faire Tokyoに参加した際の旅行記を翻訳したものです。

中国人(外国人)から見た日本やMaker Faireがどういうものなのか興味深く、翻訳をしてみました。なにぶん外国の方の視点ですので、誤解なども含まれているかとは思います。自分のことは紹介して欲しくなかった、あるいはこの誤解は解いておきたいと感じた方は、私たち宛にメール(marketing@弊社ドメイン)をいただければ幸いです。

この記事は、2回連続のうち1回めです。2回めはこちらにあります。


ホテルから駅までの道を歩いていると交番がありました。交番前に設置されている標識で今日の死亡者は1人、負傷者は102人でした。(日によって、死亡数がいない日もあります)。東京の人口は1300万人もいるのに、死亡者が少ないことはとても感心しました。

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三日目の主な目的はMaker Faireの参加することでした。新しい人と出会い、様々な話をして、とても充実した時間を過ごせました。具体的な内容はハオ君が詳細な報告をしますので、ここでは写真をアップしておくに止めます。写真から想像してみてください。Switch Scienceのブースは沢山商品を陳列し販売をしていました。
日本は小さな国ですが、あるもので上手に工夫をする力があります。配置に使われた段ボールはきれいに仕切りを作られ、見やすく収納されていました。一つ一つの商品にはラベルが貼られそこに、商品名、金額、バーコードが示されています。

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Switch Scienceの商品展示や販売、DMから得られるフィードバックは5点あります。: 1)日本のお客さんは米国より専門的な人が多いです。 2)日本のメイカーは、基本的な工学知識がありハンダ付けが好きなため、キットを好むようです。 3)(一部海外では値段の表記はされることがなくその場で店員に対し値段を聞くことが多いのだが) 日本人は恥ずかしがりやの人が多いので、値段を明らかにし、交渉の手間を省き容易に購入を可能にしています。 4)Switch Science参加目的は商品に詳しい人への販売。知識のないひとは気にしない!(スイッチサイエンス注: そんなことはありませんよ!) 5)Arduinoとその関連商品は常に人気商品でした。Switch Scienceはブースにクレジットカード端末機が用意してあり、5,000円以上はクレジットカードが利用できるようになっていました。また、商品の管理もしっかり出来ており、販売時の非常に混雑した状況下でも、問題は起きませんでした。

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ソフトウェアとハードウェアを組み合わせたデジタルサイネージ。これはスマホのアプリで撮影の角度と焦点距離を調整でき、またライティングの調整や撮影されるオブジェクトの角度の変更、そして背景を変更することも可能です。

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3Dプリンターで作ったものはとても精密です。3Dプリンター作ったものを見るたびに、こんなに精密に3Dプリンターで作れるなんて信じられないと思ってしまいます。

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今までにこういったものは見たことがありません。これは少し不思議ですね。つばの部分を曲げることが出来ます。どのような特殊素材で出来ているのでしょうか。

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このブースの店売者はとてもきれいな女性でした。彼女の作ったものにはとても愛があり、つい私も猫の人形を買ってしまいました。

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バッジも猫のものでした。

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ほぅ、ラズベリーパイを使って大砲を作るってことですか?

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VFD時計キットです。Arduinoでシールドを制御しています。

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子供達の目が本当にキラキラしています!

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手作りパチンコマシーン。

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観察したけれど、何かよくわかりませんでした。ペット用の放射能警報機でしょうか?それにしても、プレゼンテーションの方式がとてもいいですね。

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Seeed社日本ブースでは豊富に種類を取り揃え、とても人気でした。

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日本語のフライヤーはとても好評でした。薄型LED基板も来場者の関心を集めました。デモ展示用のケースには少し驚かれましたが、たくさんの人に興味を持ってもらえました。また、Xadowのデモもとてもよかったです。

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言葉の壁の問題を解決するため、スイッチサイエンスから二人の女性が手伝いにきてくれました。

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右側の白いシールを持っている、肌の⽩い⾝長の低い女性は台湾のアメリカンスクールに通っていた人です。中国語日本語英語を流暢に話します。なんで台湾の学校に⾏ったのかと聞くと、彼⼥は中国の伝統⽂化が好きだからと答えました。そして、台湾と⽇本は似ているからだと言っていました。

会場の外には飲み物を売っている小さな車がありました。薄暗い光に照らされて、レトロな感じを受けました。

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スポンサー規模からみると、世界のトップクラスのメーカーが揃っているのもかかわらず、アメリカに比べて日本のMaker Faireはマイナーなイメージを受けました。

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夜はMaker Partyでした。話しかけてくれる人はたくさんいたのですが、英語で返すとみんな潮が引くように去っていってしまいまいた。仕方がないので、中国人の良いマナーを印象づけるため、私とハオ君はずっとチャーミングな笑顔を作っていましたが、パーティーが終了後私たちの顔は硬直状態になってしまいました。

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どこの駅かは忘れてしまいましたが、地下鉄の駅のなかにとてもきれいなステンドグラスがありました。

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日本人は時間に対する意識が強いです。日本人の時間感覚は日常生活の中にも染み込んでいます。地下鉄がいい例です。発車時間が基本的に遅れることはなく、(少なくとも、私は経験したことがありません)各駅の運行時間を示しており、原則守られています。なので、寝坊しない限り遅刻するのは難しいのです。

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地下鉄をおりると、お腹がすいてしまい、ホテル近くのスーパーに行きました。二人とも、何も見ずに刺身コーナーに直行しました。刺身は10時をすぎると通常価格より半額になり、約700から800円ぐらい。(中国の通貨、人民元では40から50元ぐらいかな。)中国の沿海で育ったハオ君にとっては刺身自体珍しくないようですが…。会計時にレジのおばさんが12時過ぎると刺身はもっと安くなると教えてくれました。日本人は新鮮ではないものは食
べないため、調理後24時間過ぎた後では、スーパー売れ残りを処分しなければならないためです。

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その2に続く。