前回、Windows 10 IoT CoreをmicroSDカードに書き込み、起動してみるところまで進めてみました。今回は、LEDを接続して点滅させるプログラムを動かしてみたいと思います。手順はMicrosoftさんのチュートリアルの通りです。
前回用意したものに加えて必要になるものは、LED、220Ωの抵抗、ブレッドボード、ジャンパワイヤ(オス~メス)です。なぜか当社は普通のLEDを売っていないので、お手数ですがLEDはどこかの部品屋さんで入手してきてください。
引用元:ms-iot.github.io
部品を揃えたら、図を参考にジャンパワイヤで接続をします。1番ピンの3.3Vを抵抗に、抵抗のもう一方をLEDのカソードに、LEDのアノードを29番ピンのGPIO 5に接続しています。つまり、プログラムでGPIO 5をLOWにすると、電気が流れてLEDが点滅するという仕組みです。
では、Visual Studioのサンプルプログラムをダウンロードしましょう。サンプルプログラムは、githubで公開されていました。git cloneするのは面倒ですので、「Download ZIP」と書いてあるボタンをクリックして、ZIPアーカイブでサンプルプログラムをダウンロードしました。
今回動かしてみるのは、Blinkyというプログラムです。Blinkyというディレクトリの中に、C#とC++の二通りでかかれたサンプルプログラムが、それぞれCSとCppというディレクトリに収められています。僕はC++のほうが好きですが、せっかくのVisual Studioですし、今回はC#(Cs)を選んでみました。Visual Studio 2015 RCを起動して、メニューバーで、File→Open→Project/Solution...を選択します。¥samples-develop¥Blinky¥CS¥Blinkyを選択して開いてください。
開いたら、Deviceの右にある▼をクリックして、「Remote Machine」をクリックして選択します。すると、ターゲットになるWindows 10 IoT Coreのアドレスを入力するダイアログが開きます。
ここで、Raspberry Pi 2に接続したモニタに表示されているIPアドレスを入力し、Authentication ModeをNoneにします。最後にSelectボタンをクリックすると、ダイアログが閉じます。Authentication ModeをNoneにすることを忘れないでください。僕は、この設定をしなかったために小一時間ハマりました。
すると、先ほどまで「Device」だったボタンが「Remote Machine」になっているはずです。このボタンをクリックしてください。プログラムがビルドされて、Raspberry Pi 2に転送されます。最初の一回は、.NET FrameworkもRaspberry Pi 2に転送されるため、時間がかかります。状況はVisual Studioのウィンドウの下にあるOutputという欄に表示されます。
プログラムが実行されはじめると、Raspberry Pi 2に接続したモニタの表示が変わります。もちろん、このようにLEDが点滅しはじめます。
プログラムの実行中は、Visual Studioのメニューバーが次の様に変わっています。プログラムを終了したいときには、赤い■ボタンをクリックすることで終了ができます。
今回は、やはりマイコンボードの実験ということで、LEDの点滅を試してみました。Windows 10 IoT Coreは、モニタに綺麗なグラフィックを出すことも出来るようです。Hello Worldということで、そういう開発の手順も紹介されています。