Arduino IDE 1.6.4がリリースされました。ダウンロードはarduino.ccからどうぞ。
最も大きな変更点は、「Arduino IDE 1.6.1でUncertified boardダイアログが出る問題について」という記事で紹介した、ダイアログが廃止されたことです。普通の互換ボードではダイアログが表示されないのに、以前彼らが売っていたボードに対してだけ警告を出すといういじわるな仕様が無くなったのは嬉しい事です。
AdafruitのGEMMAがArduino Gemmaとして採用されたこと、サードパーティーが作ったArduino互換基板の設定ファイル(JSON形式)を外部から読み込めるようになったという変更も加えられています。
以下はリリースノートの参考訳です。
ARDUINO 1.6.4 - 2015年5月6日
[IDE]
- Arduino Gemmaのサポートを追加しました。
- IDEの下部に出力されるエラー表示の色を元に戻しました。
- ライブラリのバージョンに対してリラックスIDEをチェック。
- 'char'キーワードの表示色を修正しました。Thanks @mixania
- [ツール]メニュー内のサブメニューで選択している項目を表示するようにしました。Thanks @PaulStoffregen
- コマンドラインにボードマネージャとライブラリマネージャを追加しました。「--install-board "arduino:Arduino SAM Boards (32-bits ARM Cortex-M3):1.6.3"」や「--install-library "Bridge:1.0.1"」などと指定します。バージョン番号は省略でき、省略すると最新のバージョンになります。(@Lauszusより)
- [ファイル]> [環境設定]でコンパイル時の警告のレベルを設定することができるようになりました。
- コンパイルが失敗した場合、エディタの当該行が強調表示されるようになりました。
- Windows版とMacOSX版に付属するJVMを1.8.0_45に更新しました。
- "Uncertified"という警告が出なくなりました。(SAMコア 1.6.4以上、AVRコア 1.6.6以上が必要です)
- 追加のボード/コアのリストのJSON形式で記述し、URLを[ファイル]-[環境設定]で設定できるようになりました。
- MacOSX版で.inoファイルをダブルクリックした際、違うスケッチが開くのを修正しました。
- ボードとライブラリのファイルはプロキシを介さず直接ダウンロードするようになっていました。これによりプロキシサーバーを介した際のいくつかの不具合を修正しました。
- 同梱AVRコアがボードマネージャを介してインストールされているものよりも新しい場合は通知するようにしました。(IDEをアップグレードするときに便利です)
- [ポート]メニューで、外されたシリアルポートやネットワークをグレーアウトする際の不具合を修正しました。
- IDEの終了時に一時ファイルを削除するようにしました。CLIを使用する場合は、--preserve-temp-filesを指定した場合に削除をスキップします。
[ライブラリ]
- Bridgeライブラリの修正
- SDライブラリ:複数のSDインスタンスを許可(@squelched)
- SDライブラリ:イーサネットシールドのサンプルを修正