本記事はmbed Advent Calendar 2015 12日目の投稿です。
mbed HRM1017のGPIOは電流を0.5mAしか流す事ができないため、LEDを直列にしても光らせることはできません。その問題を解決するのが、2ch FET付きLEDボードです。FETを使って電流をドライブするだけのシンプルなボードです。ボード上にLEDとFETが2個ずつ実装されているので、「ソース、ドレイン、ゲート......」とぶつぶつ言いながら配線をする必要がありません。
というわけで今日は、2ch FET付きLEDボードを使って、Bluetooth Low Energy(BLE)越しにLEDを光らせてみます。
用意するもの
- mbed HRM1017
- 2ch FET付きLEDボード
- 普通のブレッドボード
- 固いジャンパワイヤ (ブレッドボード用)
- iPadかiPhone
1. プログラムをImportする。
mbedの開発ページ内にあるBLE_RCBController2を手元の環境にインポートします。
インポートしたファイルをコンパイルして、ダウンロードします。そのファイルをドラッグアンドドロップでmbed HRM1017に書き込みます。
2. 回路を配線する
下の写真を参考にして、FET付きLEDボードとmbed HRM1017を配線します。
ピンの対応は以下のようになります。VDDとVCC以外は同じピン名を接続します。
mbed HRM1017 | 2ch FET付きLEDボード |
VDD | VCC |
LED1 | LED1 |
LED2 | LED2 |
GND | GND |
3. アプリをダウンロードする
iOS端末とmbed HRM1017を接続するために、App StoreからRCB Controllerrをダウンロードします。
4. アプリを起動して接続する
mbed HRM1017の電源が入っている状態でRCB Controllerを起動させます。この状態だとLED1のLEDが点灯していますが、mbedとiOS端末のペアリングを行うと消灯します。RCB Controllerの画面中央のONボタンをタップするとmbedとiOS端末のペアリングを行えます。
左側のANALOGボタンをタップして、画面の左側を十字キーからスティックに変更すれば、準備は完了です。
5. LEDを光らせる
画面左側のジョグを左に動かすと、LEDの明るさが変わります。
mbedHRM1017_2chFET from SWITCH-SCIENCE on Vimeo.
サラッと使い方を説明してみましたが、いかがでしょうか?LEDを光らせるよりも、もっと人と違う事をしたいという方は温度を測ってみるのはいかがでしょうか。