先日発売したMESH GPIOタグ用Groveボードは、MESH GPIOタグにGroveモジュールを簡単に接続できます。ただ残念ながら、すべてのGROVEモジュールを接続することは出来ません。詳しくはMESH GPIOタグ用拡張基板の使い方、Groveボードの説明をご覧ください。
簡単な使用例をご紹介します。動機づけとして、ちょっとしたシチュエーションを考えてみました。
突然ですが、お父さんやお母さんからつまみ食いの嫌疑をかけられたことはないでしょうか?「私は食べてない!」と言っても確たる証拠がない。「よし!証拠をつかんで、真犯人を見つけてやる!」と思ったことはないでしょうか?真犯人を捕まえるべく、証拠をおさえる方法を考えます。今回のケースでは「バナナが盗まれる」と想定します。
機能は大きく分けてふたつ。
- A. バナナに触れた者の写真を撮る
- B. 写真をメール添付送信する
A.バナナに触れた者の写真を撮る
バナナへの接触検知は、GroveボードとGrove - タッチセンサをつかいます。今回はタッチセンサーとバナナをワイヤで繋ぐことで、バナナ自体がセンサとして働くようにします。
使用する主要な部品は次の3点。バナナへ繋ぐジャンパワイヤ、もしくはビニル銅線を用意してください
- [MESH GPIOタグ] を[Grove ボード] に接続
- Grove用ケーブルをつかい、[Grove - タッチセンサ]を[Grove ボード] のデジタル入力端子に接続
- ワイヤ(銅線)をつかい、[Grove - タッチセンサ]とバナナに接続
写真ではジャンパワイヤをバナナに指していますが、あとで美味しくいただくためにも、銅線をバナナの表面にテープで固定するといった方法が適切かと思います。
MESHのプログラム
まず電源をONにするために、マイク入力があったら電源をONにするという命令を書いておきます。感度を高くしておけば、軽く息を吹きかける程度で電源がONになります。
センサからの入力をデジタル入力で受けて、カメラ撮影をします。撮影した画像は、写真の保存先ににMESHというアルバムが作成され、その中に画像が保存されます。
なお、バックグラウンド実行ではカメラ機能が使えないため、端末はMESH アプリを起動したままにしておく必要があります。
B. 写真をメール添付送信する
写真をとるとシャッター音で気が付かれる可能性があるので、写真を消される前に自分のメール宛に送信しましょう。
これにはIFTTTの機能を使います。MESHのIFTTT連携では直接メール添付送信ができないので、IFTTTアプリを使います。iOS端末の場合はMESHアルバムに写真が追加されたら、Androidの場合は写真が撮影されたらメールで送信するという設定をします。
この記事の元ネタは、2017年8月スイッチサイエンスにインターンしていた拓殖大学 工学部 電子システム工学科 神崎 啓史さんに考えてもらいました。