第3回ワイヤレス・アイデア・コンテスト&コンファレンスに行ってきました

ささやかながら弊社も協力していて、入り口付近に展示スペースをいただきました。無線モジュールで動作するようにしたRapiroとMESHを持ってきました。

アイディアコンテストの最終選考者によるプレゼンテーションがありました。3Gモジュールなどの通信モジュールと各種センサを組み合わせた作品が揃いました。住宅の騒音問題対策、土砂災害の検知、洗濯物を雨から守るシステムなど様々な物がありました。制作にいたる背景や制作にあたって苦労したことなど興味深い内容でした。

ほとんどの作品にArduinoの技術が使われていました。また3GIMなどのオープンなワイヤレス技術の活用でネットワークの配線が不要になるなど、設置コストを意識した制作物がみられました。

ユーザーを意識した作品が目立つ印象でした。オープンソースの活用によってシステムの構築のコストが下がり、アプリケーションや使い方について考える余裕がうまれたのではないかと思いました。

後半は人材育成や教育といったテーマのIoT/M2Mに関する講演でした。国家戦略であるICTの活用について教育機関が抱えている問題点、教育現場が抱える人材育成における課題など貴重な講演内容でした。

オープンソースハードウェアの登場によって、非専門分野の学生もハードウェア開発が可能になりました。今回のコンテストでは、土木の学生が土砂検知用センサとシステムを自身で作成するなどがまさにそれにあたります。オープンソースハードウェアやメイカームーブメントといった変化が、アカデミックな領域でも影響が生じているようです。